開発/発売元 アンバランス
アンバランスが10月2日に発売を予定している「バスフィッシング ザ レイクス」の体験版。「お父さんのための海釣り」、「お父さんのためのバス釣り」などで培ってきたノウハウを活かし、完全新作ながら3,980円とリーズナブルな設定になっている。グラフィックおよび魚のシミュレーションエンジンは、同社の熱帯魚育成シミュレーションゲーム「熱帯楽園」をブラッシュアップしたものを採用。気軽にバス釣りの醍醐味を味わえる作品だ。
「バスフィッシング ザ レイクス」は、日本や米国の湖を舞台に、バス釣りが楽しめるバスフィッシングシミュレーションゲーム。フルプライスで売られている他のタイトルに比べて、舞台がすべて架空の場所であったり、釣れる魚も限られるなど、それほど凝った内容ではない。短時間でバス釣りをサクッと楽しむという、それだけにこだわったバス釣りソフトだ。
プレイスタイルは、マウス操作でボートを動かしてキャストポイントを決め、キャスト後は、水中ビューで魚の動きを注視しながらルアーを操るといったオーソドックスなスタイルを採用している。魚が掛かったら、ロッドを左右に振って糸が切れないようにしながら、リールを巻きまくる。ノートPCでも楽しめるように、マウスを使わずにキーボードだけで操作することも可能。2、3回プレイすればすぐ理解できるわかりやすいシステムだ。
ただ、このシステムは、本来は見ることのできない水中ビューで、湖底の様子をつぶさに観察し、魚の棲息位置を確認した上で、リキャストポイントを決めるという、まったくリアリティのない展開になるので、個人的にはあまり好きではない。せっかくフル3Dグラフィックを採用したのであれば、現実世界と同じように水上からリール操作ができてもよかったように思う。
グラフィックエンジンは、「熱帯楽園」のものがベースになっているため、魚のビジュアルおよびアニメーションのクオリティは高い。また、湖面には環境マッピングが施され、周囲の草木や建物が映り込んでいるなど、情景描写へのこだわりは評価できる。
が、昼夜の設定があるにも関わらずシャドウ表現がまったく無視されていたり、湖底のパターンが少なかったり、釣り人のモデリングが適当だったりと、ディテールの表現に甘さが目立つ。何はともあれ気軽にバス釣りを楽しみたい人向けの作品だ。
(C) 2003 UNBALANCE Corporation
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