開発/発売元 コーエー
本日発売となった「信長の野望」シリーズ最新作「信長の野望 天下創世」の体験版。今回はダウンロード先をGAMECITYのみとしており、予想どおり大変混み合っている。比較的空いている日中や深夜に、レジューム機能のあるダウンロードツールを使って根気よくダウンロードを試みるしかなさそうだ。なお、ダウンロードにはGAMECITYの会員になる必要がある(無料)。
「信長の野望 天下創世」は、すでに記事で何度も触れてきたように、シリーズ初のフル3Dエンジンの実装が大きなウリのひとつとなっている。このため、今回はグラフィックオプションが新たに追加されている。画面解像度は1,024×768ドット、800×600ドットの2パターン、色数は32bitと16bitの2パターン。さらにテクスチャカラーも32bitと16bitの2種類が用意している。
なお、通例どおり、今回も体験版プレイに関して制限事項が設けられている。
・ プレーヤーは、シナリオ「桶狭間合戦」の織田信長のみ担当可能
・ 織田家の2箇所ある領地を5箇所に増やすか、1563年新春を迎えるまでプレイ可能
・ セーブ/ロード/チュートリアル/新規武将作成機能は未実装
・ 大名や朝廷との外交や、商人との売買を行なう交渉コマンドは未実装
・ 歴史ifイベント、および史実イベントを未実装
・ コンピュータ大名のアルゴリズムは、合戦を極力行なわず、外交交渉は一切行なわないように調整
・ オープニング/エンディングは未実装
・ BGMは、一部のみを実装
・ イベントのグラフィックは未実装
体験版の基本的な方向性としては、「フル3Dで実現された内政シーンをたっぷり楽しんでください」ということのようだ。
「天下創世」は、1年が8ターン(新春、春、梅雨、夏、秋、晩秋、冬、厳冬)となっており、3年間といえどもずいぶん長くプレイできる。チュートリアルが未実装なのをやや不安に見る向きもあるかもしれないが、基本システムはきわめてシンプルで、行なった試作がダイレクトにビジュアルに反応されるようになっているため、非常にわかりやすい。
内政の基本は、開発と投資。開発で自領内に特定の施設をつくり、投資して大きく育てていく。代表的な施設としては、兵糧を増やす農村、金銭を増やす商人町、兵士数を増やす武家町があり、そのほか大名の規模に応じて、開発できる施設の選択肢が増えていく。ハイグレードな施設は、商業と兵士数の両方に効果のある宿場町、商業と日本文化の両方に効果のある公家町など、2つのパラメータを同時に上げることができるのが特徴だ。
また、今回は国家興隆の源泉である金と米に加えて、日本文化や南蛮文化も非常に重要になっているようだ。というのは、これが城の拡張に直結しているためだ。今回は改修や築城といった城に関するコマンドがなく、自領内の繁栄に応じて、自動的に成長するようになっている。具体的には、農業への投資を続けていくと、二の丸、三の丸ができ、商業だと、空堀や水堀、矢倉、石垣のたぐいが作られていく。
上記の施設の導入は1~2年で達成できたのだが、いつまでたっても本丸が館のままなので、マニュアルを調べてみたら、鉄城門やしっくい塀には日本文化が、館の天守化には南蛮文化が必要なことがわかった。これらのパラメータを上げるためには、寺町や南蛮町が必要で、これら施設を設けるためには大大名であることが条件となっている。つまり、がちがちの内政重視スタイルでは、領内の拡張に限りがある。内政のための外征を必須とするこのシステムは、今作に置ける大きな魅力のひとつといえそうだ。
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