発売元 Vivendi Universal Games
スウェーデンのゲームデベロッパーMassive Entertainmentの新作RTS「Ground Control II: Operation Exodus」のPlayable Demo。発表から2年近くの歳月を経て、ようやく今年6月に発売される運びとなった。「FPSクオリティのグラフィックスエンジンを搭載した次世代RTS」というウリ文句で鮮烈なデビューを遂げた同作だが、いざふたを開けてみると未消化なところばかりが目につき、RTSというには完全に力量不足。次世代RTSの登場はまだまだ先のようだ。
「Ground Control II: Operation Exodus」は、惑星Morningstar Primeの覇権を巡り、3つの陣営が争いを繰り広げるというSFRTS。資源採集をAP(Acquition Point)という形で自動化し、ユニットの生産拠点そのものもドロップシップを使って特定のポイントに空輸する形式をとるなど、プログラマブルシェーダー2.0世代のグラフィックスエンジンを活かしたSFRTSらしいスタイリッシュなゲームデザインが特徴。
面倒くさい作業的要素を自動化し、戦闘に特化したゲームプレイを実現するというコンセプトは比較的新しいもので、それ自体は好印象だが、肝心の戦闘戦術そのものに新しいアプローチがまったくなく、前作と変わらないレーザー光線の撃ち合いに終始し、すぐに飽きてしまう。要するに同作の戦術というと、「戦力の集中」だけになってしまっていて、グラフィックス以外の点では「ポピュラス」のレベルまで退化している。
おそらくクリエイター側からすれば、派手な戦闘シーンや、美しいグラフィックスによるリアルタイムムービーを堪能してほしいということなのだろうが、だったらRTSである必要はどこにもない。確かにグラフィックスは抜群で、ゲームデザインも洗練されているが、RTSというゲームジャンルを採用して何が表現したかったのかという根本部分が弱いのではどうにもならない。
強いて特徴をあげるとすれば、人型ユニットに多くの活躍の場が与えられているということが挙げられる。森を踏破して隠密裏に敵地に侵入したり、崩壊したビルを拠点に防衛戦を展開したり、砲台の砲手として活躍したりなど、基本的に平地しか展開できない装甲車両に比べ、活躍の機会が多い。ただし、射程距離の面で、装甲車両に比べ圧倒的に劣勢なので、正面衝突するのは避けたいところだ。
Demoはシングルプレイ専用になっており、チュートリアルが2ステージ、キャンペーンが1ステージプレイできる。いずれのマップもかなり広く、特にキャンペーンマップは難易度はそれほど高くないが、とにかくだだっ広く、ゲリラ的に出没する敵の波状攻撃に悩まされることになるだろう。
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