【特別企画】
【アストロシティミニ全タイトルレビュー】「タントアール」
誰でも気軽に遊べる、全16種類の楽しいミニゲームが満載!
2020年12月15日 00:00
全16種類のミニゲームが遊べる、アーケード用としては珍しいパーティゲーム「タントアール」。各ミニゲームに設定されたノルマを達成すればクリアとなり、ノルマが未達成、またはゲームによっては誤答するたびにハート(ライフ)が減り、ハートのストックがゼロになるとゲームオーバーになる。2人同時プレイにも対応している。
本作の醍醐味は、やはりバラエティに富んだミニゲームが遊べて、なおかつルールがシンプルでわかりやすく、短時間で終了するのでテンポよくゲームが進むところにある。ミニゲームの種類は、思考力を問うパズル系と、操作テクニックや反射神経が要求されるアクション系の2系統に大きく分けられる。
パズル系のミニゲームは、人型のキャラクターを操作して迷路を脱出させる「迷い道クネクネ」のほか、ヒントを読んで正解の図形を探し当てる「スリーヒントパネルを探せ」、カエルを操作して一筆書きでマス目を埋める「一筆めくり巡り」、規定の場所に同じ色の宝石を並べる「ビリージュエル」などがある。
アクション系では、高速で横切るキャラクターをカメラで撮影する「フォトショック」、ボタンを素早く連打して風船を割る「ケッコー毛だらけコケコッコー」、ストップウォッチを規定の範囲内でストップさせる「必殺!ハートウォッチャブル」などといったミニゲームが楽しめる。
より先のステージへ進むためには、途中で失ったライフ(ハート)をいかに増やすかが当然ながら重要なポイントとなる。ライフを増やす方法は2種類あり、ひとつはステージクリア後(※規定回数のミニゲームをクリアし、ステージ内にいるギャングを全員倒す)に遊べるボーナスゲームで、一定数以上の風船を集めるとライフが1個増える。もうひとつは、ミニゲームを選ぶ際にハートマークが表示されたパネルを選ぶともらえる、ハートのかけらを3個集め、ライフ1個分を完成させる方法がある。
ただし、ハートのかけらを取った場合は、直後にどのミニゲームが登場するのかがわからないため、もし苦手なミニゲームが出た場合は、逆にハートを減らしてしまうリスクを負うことになる。リスクとリターンを絶妙に組み合わせたこのアイデアが、本作をより面白くしていると言えるだろう。
ステージが進むにつれて、同じミニゲームでもノルマがどんどんアップしてクリアが難しくなるので、1コインでエンディングまで到達するのは非常に難しい。だが、どのミニゲームもとても面白く、前述したように短時間で終了するので、筆者としてはムキになってエンディングを目指すよりも、むしろスマホや携帯のカジュアルゲームと同様に、ちょっとした空き時間を利用した気分転換を目的に、自分の好きなミニゲームばかりを選んで遊ぶことをおすすめしたい。
幸い、アストロシティミニの本体はとてもコンパクトな手のひらサイズだ。日々使用する勉強・作業デスクやリビングなどに本機を飾っておいて、気が向いたときにサッと取り出し、本作を遊ぶといいだろう。
©SEGA ©SEGATOYS