【特別企画】
「エルダー・スクロールズ・オンライン」の新DLC「WORM CULT」はメインストーリーの続編!
ソルスティスを舞台に「虫の教団」との激闘が始まる!新システム「サブクラス」も魅力
2025年4月11日 19:13
- 【The Elder Scrolls Online:2025年のロードマップ】
- 4月11日 発表
Zenimax Online Studio(ZOS)は、オンラインMMORPG「エルダー・スクロールズ・ オンライン」(以下、ESO)について、2025年のアップデートについて新機能や新たなDLCについての概要を発表した。
今年で10周年となる「ESO」の主なアップデート内容は、新たなPvPバトル「Cyrodiil Champions(シロディールの勇者)」の追加とメインDLCである「WORM CULT(ワームカルト)」の追加だ。
「Cyrodiil Champions」は、「The Elder Scrolls」(TES)世界の中心地とも言えるシロディールで行なわれてきたPvPイベント「同盟戦争」を刷新したもの。「WORM CULT」は、「ESO」メインストーリーの続編的なストーリーになるということが明らかにされており、その舞台は南の島「ソルスティス」となっている。
さらに、個々のDLCを購入する仕組みから、シーズン毎のコンテンツをまとめて提供する「コンテンツパス」のシステムに変更した事、新規ユーザーまたは久しぶりに「ESO」に触れたプレーヤーへのカムバック機能の拡充、選択したエリアごとのスターティングエリアのビジュアル向上、新たな「サブクラス」システムの導入などが紹介された。
なお、現段階で既にチュートリアルの刷新は完了しているほか、2025年最初の追加ダンジョンパック「FALLEN BANNERS(堕ちた旗)」はリリース済みとなっている。
本稿では「ESO Direct 2025 Preview Event」の内容を紹介していきたい。
メインストーリーの続きの物語が楽しめる「WORM CULT」
2025年の「ESO」メインDLCとなる「WORM CULT」は6月より提供開始予定の新たな追加シナリオ。繰り返しになるが、DLCの個別販売はなくなり、月額有料課金の「ESO Plus」加入者や2025年「コンテンツパス」を購入した人は全てのコンテンツがリリースと同時に楽しめる仕組みとなる。
現段階で細かい情報は明らかになっていないが、ポイントになるのはメインストーリーで撃退した悪しきデイドラ「モラグ・バル」。元々はプレーヤーの魂がモラグ・バルに奪われ、それを取り返すというのがメインストーリーの中心だったが、その信者たちである本シリーズではお馴染みの「虫の教団」が南の島「ソルスティス」で再び活動を開始したというのだから、正直なところイヤな予感しかない。
現段階で明らかになっているのは、虫の教団のリーダーが「ワームブラッド」であるという点のみだが、彼らの目的は何か。また復活の理由は何か。こうした謎を解き明かしつつ、彼らを撃退していくという流れのようだ。
この新シナリオでは、メインストーリーにおいて重要な役割を持っていたラズム・ダーやスコルド、ガブリエル、ヴァヌス・ガレリオン、アザー王子などの懐かしいNPCたちと再共演できる。共に戦ってきた、屈強な美人戦士のリリス・ティタンボーンにも再会できるのかも? と考えると、かなり楽しみだ。
サーバー全体に渡る大規模イベント「WRITHING WALL」を実施
「WORM CULT」のストーリーは2部構成となっているが、その合間には全てのオンラインプレーヤーが参加し、サーバーごとに進行状況が変化するというユニークな新コンテンツ「WRITHING WALL(嘆きの壁)」イベントが行なわれる予定だ。
「嘆きの壁」イベントはサーバーごとに進捗状況が記録され、自分が参加していない時間帯にも状況が刻一刻と変化する。参加したプレーヤーたちが活躍するほど、より早く壁を破壊できるなど、新たな試みとして楽しみなイベントとなっている。
新たに追加になる「嘆きの壁」イベントについて同社では、自分たちもこれまで体験したことがない、サーバー全体に渡る大規模イベントとなる予定で、サーバー内のプレーヤー全体が協力してクリアを目指す物となっているという。
このイベントは本来はダンジョンパックの1つだが、「コンテンツパス」に加入していない人であっても、何らかの役割が与えられる可能性があるとしており、実際にどのようなイベントになるのかは、実際に開始してからのお楽しみの要素となりそうだ。
操作スキルで戦う軽快なPvPコンテンツ「Cyrodiil Champions」など
「Cyrodiil Champions(シロディールの勇者)」は、今回新たに追加となるPvPコンテンツだ。配信によると、参加する全てのプレーヤーがアビリティなどを含めて同じ条件になるので、個々の操作スキルがより重要になるPvPコンテンツとなるようだ。
これまでにも「同盟戦争」と呼ばれるPvPコンテンツは「ESO」初期から実装されており、3つの地域に分かれて国同士の大規模戦闘に参加して他のプレーヤーたちと協力したり、戦ったりするイベントだったが、より多くのプレーヤーが入り混じって、より軽快でクレージーなバトルが楽しめる物になるとしている。
なお、シロディールのエリアではこれまでにもパフォーマンスのストレステスト「復讐テスト」など、多くの実験的なイベントが行なわれていたが「Cyrodiil Champions」はこうした実験的なイベントの新たな段階としている。
システム面では、レベル50以上になったキャラクターには新たに「サブクラス」のシステムが利用できるようになる。これまでにもレベル50以上のキャラクター向けに「チャンピオンポイント」と呼ばれるレベル50以降もスキルやステータスを強化できる仕組みが用意されていたが、「サブクラス」を使う事で、他のクラスのスキルを、自身のメインクラスを変更せずに付与させる事が可能になる。
「サブクラス」は非常に魅力的な機能だが、サブクラスで獲得したスキルの強化にはさらに膨大なスキルポイントが必要になってくるようなので、育成にはかなりの労力がいる事になりそうだ。
このほか、筆者のようにしばらくゲームに触れていない、という久しぶりのプレーヤーに向けても新たなカムバック機能が実装されるという。機能についての具体的な仕組みは公開されなかったが、久しぶりに戻ってきたプレーヤーが不在の間に追加された新機能について、あまり混乱せずに使えるように補助してくれるようなシステムになっているようで、たとえば、「ドラマの新シーズンが始まる時に前シーズンのおさらいをするのと似たような機能だ」という。
年に1度以上新たな機能が追加になっている「ESO」なので、そうした新機能が違和感なく試せたり、概要が分かるようになる仕組みは素直にありがたいので、導入されたら是非試してみたいところだ。
コンソール版の「TES」シリーズなどは触れた事があっても「ESO」未経験という、これから始めるプレーヤーに向けて、チュートリアルを最新の物にアップデートしている。
ちなみにチュートリアルのアップデートは定期的に行なわれているので、筆者の知る限りでは今回が2度目のアップデートだと記憶している。チュートリアルのアップデートは物語の導入の展開がかなり変化するにも関わらず、最終的に行きつく先は同じという見事な構成になっており、クリアした人が見ても楽しい仕組みになっているのが面白い。
なお、現段階でチュートリアルのアップデートは既に完了しているとのことなので、新たなチュートリアルをチェックするために、新キャラクターを構築して様子を見に行ってみるのも面白そうだ。
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