先行レビュー
「紅の砂漠」、濃密6時間の先行体験レポート。とにかく高い自由度、その壮大さに圧倒
果てが見えないマップ、緊張度の高い戦闘、復讐のダークファンタジーなど見どころ満載
2026年3月7日 00:00
- 【紅の砂漠】
- 3月20日 発売予定
- 価格:9,680円〜
「紅の砂漠」は、MMORPG「黒い砂漠」で知られるPearl Abyss(パールアビス)が手がけたオープンワールドアクションアドベンチャーゲームだ。発売日は3月20日で、対応プラットフォームはPlayStation 5、Xbox Series X|S、PC(Steam/Epic Games Store/Mac)、GeForce NOW。
本作は広大なオープンワールドをはじめ、復讐の旅を描くストーリー、躍動感あふれるアクションなど、ゲーマーの心を射抜くこと請け合いの内容とこだわりのクオリティが魅力となっている。リアルを極めたグラフィックスを含めて、本作は2026年を代表するAAAタイトルと言っても差し支えないだろう。2019年の発表から約6年間、本作の発売を待ち続けていたゲーマーは少なくないはずだ(筆者もその一人)。
3月20日の発売が迫りつつある「紅の砂漠」。今回、発売前の本作を一足先に試遊できたのでプレイレポートをお届けしたい。
「紅の砂漠」の序盤を先行プレイ。ストーリー・戦闘・探索・娯楽をほぼすべて体験できた
実をいえば、「紅の砂漠」の先行体験会は今回が3度目となる。前々回はボスラッシュ、前回は戦闘がメインだったが、今回は序盤のストーリーやオープンワールドの探索、戦闘、プレイアクティビティを一通り体験することができた。
本体験会のボリュームは約6時間で、前半の約4時間が本編の試遊、後半の約2時間が自由行動およびボス戦を体験できた。
本作の物語は、主人公・クリフが属する傭兵集団「灰色たてがみ団」が、宿敵の「黒い熊団」に襲撃されるところから始まる。拠点一帯は炎に包まれ、家族同然だった仲間たちは敵の攻撃を受け次々と倒れていく。クリフと一部の仲間は襲撃から逃れたが、故郷というべき灰色たてがみ団は一晩で壊滅してしまう。大切な居場所と仲間が宿敵に蹂躙されるという、極めて残酷な幕開けだ。
序章が終了すると、チャプター1~2までのストーリーを体験できた。ストーリーの詳細はネタバレのため控えるが、序章とチャプター1~2の内容をおおまかに要約すると、「ファイウェル大陸の各エリアで起きたトラブルを解決しながら、生き別れた仲間を見つけるぞ!」といった感じだ。
筆者は漫画「ベルセルク」のような、復讐を描くダークファンタジーが大好物である。「紅の砂漠」はどことなく「ベルセルク」の雰囲気があるため、序盤の展開で早くも心を奪われてしまった。ストーリーを進めていくと、復讐以外にも何やら秘密が隠されているらしい。興味深い情報が次々と明かされるため、序盤以降の展開が気になって仕方がなかった。
ゲームプレイについては、操作を学びながらメインクエストを進行させることが基本となる。戦闘方法に加えて、ファイウェル大陸の生き方‘(情報収集、お金稼ぎ、コミュニケーション、謎解き)も習得でき、ストーリーを通して「紅の砂漠」の面白さが少しずつわかっていく形だ。
メインクエストを受注してストーリーを進めてもいいが、フィールドを自由に探索しても構わない。だが試遊時間の都合上、今回はメインクエストの完遂を目標にプレイした。
ストーリーを進めていくと住民の悩みを解決したり、盗賊と戦ったりと、オープンワールドゲーム特有のイベントが相次いで発生。さらに賞金首の捕獲や腕相撲や釣り、じゃんけんなどのミニゲーム、敵拠点の制圧なども用意されていて、メインクエスト以外の娯楽も豊富だった。
これらの娯楽はプレイすることで様々な恩恵(お金やアイテムなど)が得られるため、寄り道する価値は十分ありそうだ。スタッフによると寄り道要素もプレイボリュームが高いらしく、果たして本作をクリアできるかどうか不安になるほどだった。
極めつけは、手に汗握る戦闘だ。前回の先行体験会はほぼすべてのスキルを習得した状態で試遊したが、今回は製品版と同じくイチからスキルを習得することに。操作自体は通常攻撃・強攻撃の2パターンが基本で、さらに目くらましになる光の反射、掌底、2ボタン同時押しの攻撃、弓攻撃、体術なども存在する。コマンド操作が必要な技もあるが、格闘ゲームほど難しくはない。
雑魚敵はまだしも、「紅の砂漠」のボスは一筋縄ではいかぬほどの強さを持つ。ちょっとしたミスで体力が大幅に削られる場合もあるため、ゴリ押しは一切通用しなかった。
はっきり言って、本作のボス戦は難しい。その強さはソウルライク系ゲームのボスに匹敵するほどだ。ジャストガードのタイミングが難しい攻撃や、回避の隙を与えないスピーディーな攻撃など、多彩な攻撃パターンに苦戦を強いられてしまった。
ボスを倒すには、ゲーム内で学んだ戦闘スキルをフル活用する、敵の攻撃パターンを読み解く、しっかり回避するなど、徹底した戦術が求められる。そのため、アクションのセンスが非常に問われると感じた。
ただ、難易度は高いけれども、トライ&エラーの積み重ねとクリフの強化を経て、ボスを倒したときの達成感はひとしおだった。ボスを倒したあと、多くのプレイヤーが安堵のため息を吐くにちがいない。
前半の試遊が終了し、残りの2時間はフィールドを自由に探索したり、サブクエストを攻略したりしていた。その際、クリフ以外のキャラクターを操作したり、ドラゴンやロボットを操縦したりするなど、序盤以降に開放される要素も一足先に体験できた。
他のオープンワールドゲームと同様、序盤以降からできることがどんどん増えていく。今後の展開を考えると、「紅の砂漠」への興味関心はより深まるばかりだった。
「紅の砂漠」の世界は広大で、自由に満ちあふれていた
前回の先行体験会は一部のエリアに絞られていたが、今回の先行体験会はファイウェル大陸全域を自由に探索できた。雪が積もる山々や緑豊かな大草原など、北方地方らしい雄大な自然が辺り一帯に広がっていて、歩くだけで没入感が高まってくる。NPCの挙動と合わせると、本作のオープンワールド体験は実に生き生きとしていると感じた。
大陸上空を滑空する場面では、地平線が見えないぐらいまで視界は広がる。その広大さに興奮し、感動すら覚えた。これまでプレイしてきたオープンワールドゲームの中でも、ダントツの広さではないだろうか。スタッフに聞いたところ、マップ全域を自由に探索できるとのこと。果てが見えぬフィールドを自由に探索できるところもまた、「紅の砂漠」でしか味わえない魅力と言えるだろう。
オープンワールドゲームといえば自由だが、「紅の砂漠」の自由は想像をはるかに超えるものだった。フィールドの探索方法はもちろんのこと、各種クエストの攻略方法もプレイヤーの意思に委ねられている。クエストの目的は一応あるものの、進め方は自由というわけだ。自分なりのプランで柔軟に攻略できる点に好感を抱いた。
個人的に面白かったのが、どんな壁もよじ登れる仕様。切り立つ崖だけでなく、城壁や家屋の壁も対象になっていて、フリークライミングの感覚で登れるのだ。あるクエストで警備が厳重な城に潜入することになるのだが、筆者は城壁をよじ登って城内に入るというゴリ押しプレイを行った。その結果、城内の警備兵に追われる羽目にはなったのだが……(一応クリアはできた)。
ちなみにスタッフによると、専用の服を着用すればすんなり城内に入れるそう。なるほど、そういう手もあったのか……。
自由を謳歌できる点こそ、オープンワールドゲームの醍醐味。自然や市街地を隅々まで探索してもよし、NPCと触れ合ってもよし、サブクエストを遊んでもよし、ミニゲームを遊んでもよしと、「紅の砂漠」をどう遊ぶかはプレイヤー次第だ。スリリングな戦闘やオープンワールドの探索に加え、圧倒的な自由度にも心を奪われることだろう。
一人称視点の切り替えや着地点を調整できるジャンプなど、注目箇所をまとめて紹介
今回の先行体験にて、「紅の砂漠」の新要素を多く発見することができた。筆者が見つけた新要素の中から、個人的に興味深いと感じたものをいくつかピックアップしたい。
最初に興味深いと感じた要素は、視点変更の機能。「紅の砂漠」は基本的に三人称視点(TPS)で進行するが、探索時のみ一人称視点(FPS)に変更できる(戦闘時は三人称視点固定)。
クリフの一人称視点でキャラクターと会話をしたり、フィールドを探索したりすると、主人公のなりきり度(ロールプレイ)が大きく向上する。主人公の視線で世界を観察できるところがたまらなかった。本作のようなRPGは没入できるかどうかが肝になるが、視点変更はロールプレイの醍醐味を底上げしてくれる便利機能だ。一人称視点を導入してくれたことに感謝を述べたい。
次の要素は、「銀行」の存在。ゲーム内通貨である「銀貨」と「金塊」を保管できるようだが、なんとなく生活感があって興味深く感じた。しかも金塊は投資用で、財産を増やすこともできるよう。強い装備を手に入れるうえで、お金を貯めたり財産を増やしたりするアクションが必要になってくるかもしれない。
また、「好感度」が実装されている点も興味深いところだ。ファイウェル大陸の各国にはそれぞれ好感度のメーターが設けられており、クリフがとった行動でパラメーターが増減するという。たとえば、浮浪者にお金を上げれば好感度がアップし、住民に危害を加えたら好感度がダウンするイメージだ。プレイヤーの善悪が目に見える形で評価されるということになる。
最後はジャンプ機能だ。アクションゲームでは助走をつけてジャンプする、というアクションが定番だが、「紅の砂漠」には助走からのジャンプだけでなく、着地点を自由自在に調整できるジャンプも利用できるのだ。
イメージとしては、立ち止まった状態でジャンプの着地点を決めると、そこへ向けて自動でジャンプしてくれる。意図通りに安定してジャンプ→着地ができるので、落ちてはいけない足場を渡るときにかなり役立つと感じた。ジャンプで足場を渡るアクションが苦手な人も安心できるのではないだろうか。
そのほか、賞金首のクエストや依頼を受注できる「掲示板」、ほうきやつるはしなどのアイテムを使った特定のアクション、キャンプなども確認できた。どことなく「黒い砂漠」を連想させるものが多いため、アクションゲームファンだけでなくMMORPGファンの心も鷲掴みにすることだろう。とにかく本作はできることが多い、いや多すぎるのだ(褒め言葉)!
まとめ:2026年のGOTY候補になり得る、注目のAAAタイトル
Pearl Abyssが手がけた「紅の砂漠」は、AAA級のオープンワールド体験が味わえる一作だった。約6時間ぶっ続けで本作を試遊してみた限りだと、オープンワールドゲームファンの心を射抜く作品に仕上がっていると感じた。
果てが見えないオープンワールド、緊張しっぱなしの戦闘、多彩なプレイアクティビティ、復讐のダークファンタジーなど、本作の魅力は多岐にわたる。メインクエストやサブクエスト、その他のコンテンツ等を含めると、「紅の砂漠」のプレイボリュームは限りなく長いのではないかと予想している。逆をいえば、長く遊べるというわけだ。
3月の発売が迫りつつある「紅の砂漠」。極上の冒険譚が開幕するまで残りわずかとなった。ひとりの傭兵になりきって、壮大な旅路を心ゆくまで満喫してみてほしい……。
(C) Pearl Abyss Corp. All Rights Reserved.













































































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