開発/発売元 Strategy First
「Patrician II」や「Trainz」、「Empire of The Ants」など、数々の良作ストラテジーを世に送り出しているStrategy Firstの新作「Disciples II: Dark Prophecy」のDemo。前作「Disciples」は日本でもサイバーフロントから日本語マニュアル付き英語版が発売されたため、ご存じの人も多いだろう。ファイルサイズがやや大きめだが、ストラテジーゲームではこの1月一押しのDemoだ。
「Disciples II: Dark Prophecy」は、3DOの「Heroes of Might & Magic III(HOMM III)」とほぼ同じシステムを備えたターンベースのストラテジーゲームだ。マップ上に敵味方双方の拠点がひとつずつあり、ここでHeroを雇い、彼らに部隊を持たせ、マップ上の各種資源を効率よく押さえながら軍備を整えていく。敵のHeroを倒し、敵拠点を制圧すれば勝ちだ。
このように根幹のゲームシステムはほとんどHOMM IIIと同じ仕様になっている。決定的に違うのはHero自体も戦闘に直接参加でき、また、Heroに付属させる部隊もユニットの集団ではなく、2人とか3人といった少数精鋭であるところだ。Heroを含めすべてのユニットにはレベルの要素があり、敵を倒し経験を得ることでレベルアップしていく。レベルが上がるとHeroは基本能力が向上し、新たな特殊能力を得ることができる。
一方、その他のユニットはクラスチェンジできる。この要素こそまさしく「Disciples」シリーズのウリで、クラスチェンジ先の職業は固定ではなく、プレーヤー側で自由に決めることができる。プレーヤーが拠点で行なう作業のほとんどは、ユニットのクラスチェンジに備えて、必要な建物を選択し建て増しを行なうことだ。
ちなみに戦闘シーンは従来の地味な2D処理ではなく、背景こそ静止画で処理されているが、ユニットは3Dでモデリングされ、攻撃時は滑らかなアニメーションと、迫力ある3Dエフェクトでプレーヤーを魅了してくれる。対抗馬である「Heroes of Might & Magic IV」も戦闘シーンは3D処理となるが、迫力では圧倒的にDisciples II: Dark Prophecyのほうが上のような気がする。
ゲームの展開は、前半はニュートラルモンスターを倒して資源と経験値の収集にいそしみ、中盤以降は敵Heroとの連戦に次ぐ連戦になる。敵も戦闘のたびに経験値を獲得し、クラスチェンジするので、うかうかしていると主力決戦で撃破されてしまう。プレーヤーの陣営である「The Undead Hordes」はDark Knightを始め、戦闘能力の高いHeroが揃っているのが強みだが、一方、敵の「The Empires」はHPと攻撃力の高いユニットや後衛からヒーリングしてくるユニットなど、軍としてのバランスに優れ、苦戦は免れないだろう。まずはEasyモードでプレイして、しっかりルールと戦術を学んでから本格的に取り組むのがお勧めだ。
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