発売元 JoWooD
4月26日版で紹介した「ZANZARAH The Hidden Portal」の開発元Funatics Developmentが手がけたコンストラクションゲーム「Cultures 2: The Gates of Asgard」の英語版Demo。ドイツは「Settlers」、「Patrician」の両シリーズをはじめ、傑作箱庭ゲームがごろごろ転がっている国だが、「Cultures 2」もまさにそのひとつだ。
Demoでは2つのミッションをプレイすることができる。1つ目は、難破して陸に座礁したバイキング船を拠点に、島への植民を果たしていくミッション。島には敵種族はおらず、フル3Dで描かれた美しいグラフィックを堪能しながらじっくり入植作業を行なっていくことができる。具体的には島の資源を採集し、集めた資源でさまざまな施設を建設して、国としての体裁を整えていく。入植者の中には男女がいて、結婚させることで子供を産み、人口が増えていく。
入植者たちは、職業別のAIによって自動的に行動し、仕事があればひたすら仕事に打ち込み、睡眠が取りたくなったら、その場で倒れ込み休みをとる。暇なふたりが出会えばおしゃべりを始める。ドイツ製のコンストラクションゲームのひとつの特徴は、それらをつらつら眺めているだけでも十分に楽しいが、見ているだけではぜんぜん話が前に進まないことだ。
そこでまずは手持ちぶさたにしているCivilianをHunterやFisher、Extractorといった職業に就かせ、資源を集めていく。資源を集めることで、各種の建物を建てられるようになる。入植者には、体力、空腹、睡眠、モチベーションといったパラメータがあり、これが下がってくると仕事の能率が落ちてしまう。取っつきにくさはあるが、わかり始めるとぐいぐいハマってしまうドイツゲーならでは吸引力が魅力的だ。
2つ目のミッションでは、戦闘を体験できる。システムはリアルタイムストラテジーとなっており、手持ちの戦力だけで北東にいる敵の撃破を狙う。攻め込む前にまずは陸揚げされた鎧や靴、アイテムなどを各隊員に装着させていく。ひとりをクリックした状態で、砂浜に置かれたアイテムを右クリックすると装備することができる。
なお、彼らにも先ほど上げたパラメータがあるため強行軍は禁物。森に点在するBushに部隊を移動させると、食料を採ることができるほか、各所にアイテムが封じ込められた宝箱が落ちている。これらをうまく利用しながら行軍していくのがポイントだ。戦闘そのものはかなり地味で、ゲームのメインはやはり入植にあるという印象だった。グラフィック、システムとも非常に良くできているので、箱庭ゲームが好きな人はぜひ試してみよう。
2001 by JoWooD Productions Software AG
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