発売元 THQ Deutschland
ドイツのゲームデベロッパーFunatics Developmentが開発した新感覚のファンタジーRPG「ZANZARAH The Hidden Portal」のDemo。残念ながらドイツ語バージョンのため、概要のみの紹介とさせていただくが、英語版の登場を期待させる非常にインパクトのある作品だ。
「ZANZARAH The Hidden Portal」は18才の女の子を主人公としたアドベンチャー要素たっぷりのファンタジーRPG。余談だが、ヨーロッパ中の人気を独り占めにする美女Lara Croft(「Tomb Raider」のヒロイン)は、生地イギリスよりドイツに熱狂的なファンが多い。ZANZARAHは、そうしたLaraファンのニーズに応える「Tomb Raider」風のアクションアドベンチャーかと思ったら、実はまったく違っていた。
グラフィックはフル3Dで、360度自由に視点を動かせるフルインタラクティブ世界を実現している。登場キャラクタのテクスチャも細かく、各種建物や周囲に生えた草木なども丁寧に描かれ、鬱蒼とした森の雰囲気、常にそばにいる妖精が発する光芒など、ファンタジー世界らしい演出も巧い。当然、この世界で「ゼルダの伝説」的な大冒険活劇が描かれるものと確信するが、実はこの場では戦闘は発生しないのだ。
彼女は武具の使用はもちろん、魔法も使えないごく普通の女の子。彼女は18才の誕生日に、突如としてZANZARAHと呼ばれるファンタジー世界に召喚される。彼女はそこで暮らす神秘的な生物たちと会話する能力と、自らの身を守るための召喚能力を手に入れる。
すなわち、主人公はあくまで彼女だが、RPGの醍醐味である戦闘を担当するのは妖精たちという、かなり風変わりなRPGなのだ。
フィールドで敵に出会うと、戦闘に投入する妖精を選ぶ画面に移行する。敵は1人のこともあれば、複数の場合もあり、街にたむろうエルフたちにデッキ戦を挑まれることもある。戦闘は数画面四方のブロックで区切られたアリーナで行なわれ、戦闘システムはFPS。それぞれ種類によって性能の異なる妖精を操って、敵妖精を撃破すれば勝利だ。デッキ戦といっても基本は1対1で、どちらかが全滅するまで続けられる。
インターフェイスはマウスで向きを変え、カーソルキーで移動。右クリックで垂直上昇でき(羽を持つ妖精の場合)、左クリックで攻撃といった具合。左クリックによる攻撃は、ビームのような遠距離攻撃で、使う前にあらかじめ左クリックを数秒間押してパワーを充填する必要がある。Demoでは4体の妖精を持った状態でスタートするが、戦闘で死亡すると生き返らず、全員死亡すればゲームオーバーになる。英語版でもう少ししっかり遊んでみたい作品だ。
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ダウンロードはこちら(3D Gamers)