日本発売元 メディアクエスト
11月8日版で紹介したカナダ産の戦国ストラテジーゲーム「TAKEDA」の日本語版「武田信玄」のDemo。内容はTAKEDAとまったく同等だが、PDF形式で着陣画面と合戦画面のリファレンスマニュアルが同梱されているため、初心者でも遊びやすくなっている。
「武田信玄」は、日本の戦国時代をモチーフにした海外産RTSの逆輸入版とでも言うような、古びた屏風ふうのウィンドウや士気の要素など、国産タイトルにはない独特の風味を利かせたリアルタイムストラテジーである。
突然だが、実は私、「TAKEDA」の日本語化にあたって、ゲーム内テキストの全文とマニュアルを見る機会があり、それゆえゲームの全容を頭から尻尾の先まで知り尽くしているのだが、「よくもまあここまで」というぐらいよく調べている。多少歴史に興味がある人なら、武田信玄に天下盗りの野心などまったくなかったことはご存じの通りだが、このゲームに無理があるとすればその1点だけで、あとは綿密な調査のもと重厚に組み上げられたIFシナリオをとおし、甲斐1国から全国制覇まで疾風怒濤の如く騎馬隊が駆け抜けるような実に痛快なゲームに仕上がっている。
ゲームの内容についてはTAKEDAの紹介記事で触れたのでそちらを参照いただきたいが、「CLOSE COMBAT」風の真俯瞰2Dスタイルで、士気の維持を最重要視した繊細なゲーム性がプレイ欲をそそってくれる。ちなみに、合戦中盤から横撃してくれる別働隊は、シングルプレイよりマルチプレイ向けの要素で、シングルプレイでこれをやると、別働隊の到来を待たずに前線を支えきれず、総崩れに陥ってしまう。そういった奥深さも含めて、お勧めのRTSである。
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