日本発売元 メディアクエスト
日本の戦国大名武田信玄を主人公にしたリアルタイムストラテジー「TAKEDA」のDemo。開発元はカナダのゲームメーカーMagitech。というと、我々日本人はどうしてもゲイシャ・ハラキリ・フジヤマ系の大勘違いゲームを想像してしまうが、戦国時代に詳しい人がスタッフにいるのだろう、至極まっとうなゲームに仕上がっている。日本ではメディアクエストより、完全日本語版での発売が予定されている。
「TAKEDA」は、戦国時代の英雄武田信玄が全国制覇を狙う、という壮大なIFを再現したRTSで、IFの展開の仕方に若干の史実の歪曲を感じさせるが、鉄砲登場以前の大軍同士の激突をこれまでにない規模、リアリティで描いた力作である。ゲームシステムは、「CLOSE COMBAT」のような、部隊を選択後に右クリックで細かい指示を出していくような戦闘のみを連続して行なうスタイルで、200メートルの高度から真俯瞰で見下ろしたようなダイナミックなゲーム視点が秀逸。Demoでは、武田陣営で川中島の決戦がプレイできる。
開発者は騎馬の突撃に特別の愛着があるらしく、騎馬軍の演出に格別のこだわりを見せ、土煙を立てながら高速で戦場を駆け回る姿などは、実に壮観だ。ゲームがスタートすると両軍がじわじわ進撃し、すぐに前哨戦が始まり、しばらくすると両軍がもみ合う大乱戦に突入する。プレーヤーは頃合いを見て、陣太鼓を叩いて士気の向上を狙ったり、予備の騎馬軍を側面から突入させたりして、いくさを動かしていく。潮合となれば武田信玄率いる本体を突入させて一気に決着を付ける、といった具合だ。
ゲームの展開は、まず陣形を決め、次に陣を構成する各部位に部隊を割り当てていく、大将武田信玄は、最奥に陣取り、その左右にある軍旗が倒されるようなことになると、負けは確定だ。1プレイは15分程度で何度でも楽しめる。グラフィックは2Dベースなので、旧世代のマシンでもプレイできる。手軽に遊べるDemoだ。
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