発売元 Eidos Interactive
8月13日版でムービーを紹介したばかりのEidos Interactiveのスニークアクション最新作「Hitman 2: Silent Assasin」に早くもPlayable Demoが登場した。前作「Hitman: Codename 47」のラストで引退を決めたスキンヘッドのヒットマンがふたたび暗殺家業に身を染める。ムービーを見た人なら大方予想が付いているとおり、実に素晴らしい作品に仕上がっている。Demoでは1ステージまるまる収録されボリュームもたっぷり。今月イチオシのスニークアクションだ。
「Hitman 2: Silent Assasin」の魅力はなんといってもその自由度の高さだ。ステージは、目的となるターゲットが潜む建物が丸ごと再現され、その中に張り巡らされたあらゆる仕掛けを利用してターゲット間近まで潜り込み、任務を果たしていく。スニークアクションばりにガードの目を盗んでそろそろと侵入を果たしてもいいし、射撃に自身があれば二丁拳銃を手に正面から突っ込んでもいい。
と、これだけであれば、似たようなゲームはいくらでもあったが、同作のおもしろさは、ステージに登場するキャラクタすべてに人間性を持たせているところ。たとえば、郵便配達人はメイドに花束をあげようと正門を無防備に歩いていたり、勝手口には配送屋が配達物をせっせと届けている。デザートイーグルを手にした用心棒も決してパーフェクトな存在ではなく、ときおり配置から外れて、壁に向かってのどかに立ちションをしたりしている。
プレーヤーはこうした人間的なスキをうまく利用して、建物へ安全に侵入を果たす方法を考えていく。この過程がたまらなくおもしろい。たとえば、郵便配達人を利用して侵入するとする。この場合、プレーヤーは後ろから何気なく近づいてワイヤーで首を絞めて郵便配達人を殺害し、配達人の服に変装した上で手に花束を持つ。そして、裸の死体が見つからないように物陰まで引っ張っていく、という手順を踏む必要がある。いきなり殺害することも可能だが、その場合、ガードから遠い位置からサイレンサーで頭を狙わないと、銃声を聞かれたり、逃げる配達員がわめく声でこちらの侵入がばれたりする。
正門を無事くぐり抜けたあとは、いきなり拳銃を取り出してガードを殺害して、浮き足だった敵を殺害しまくる乱戦モードに突入してもいいし、そのまま建物へ侵入を果たし、メイドに花束を届けてあと、ボス殺害に着手するというのもありだ。いずれにしてもこのゲームは強力な銃器類や弾薬は現地強奪が基本なので、ボスとその護衛だけ殺害というのは難しすぎる。
ちなみにボスとその護衛はいずれも強力な武器を所持して守りを固めているので、最低でもデザートイーグル、できればショットガンがほしいところ。Demoでは途中セーブ/ロードができないので、冷や冷やの連続だが、そこがまたおもしろかったりする。慣れてきたら、自分だけの殺しの美学を追求してみるのもいいだろう。
Hitman 2: Silent Assassin (c) I.O Interactive A/S, 20021.
Developed by IO Interactive A/S Published by Eidos Interactive Limited.
ダウンロードはこちら(3D Gamers)