発売元 3D Realms
米国ではすっかりアクションゲームの顔となった「Duke Nukem」。その最新作と言われている「Duke Nukem Forever」は、今年のE3では姿を見せず、何がどうなっているのかよくわからない状態だが、海外のコンソール市場では定期的に新作がリリースされており、米国市場での知名度は今なお高い。先月米国で発売され、今月に入ってDemoが公開された「Duke Nukem: Manhattan Project」は、そうしたブランド力を活かした横スクロールアクションゲームだ。
というわけで、「キャラクタゲームかな?」と思って実はあまり期待していなかったのだが、これが嬉しい大誤算で、圧倒的な吸引力でぐいぐい遊ばせる素晴らしいアクションゲームに仕上がっている。ニューヨークマンハッタンのビルの屋上群を舞台に、ビルとビルの間を大ジャンプで伝い、向かい来る敵を銃撃で薙ぎ倒しつつ、囚われの美女を救出していく。敵はわざわざビルの壁を爆破して登場したり、怪しげな鞭で攻撃してくるセクシー美女など、「Duke Nukem」ワールド炸裂の内容だ。
本作の最大のポイントは、グラフィックはフル3Dを採用しながら、キャラの移動は横方向のみというところ。その割にはカメラワークにフル3Dならではのこだわりがあり、さらに多彩なアクションが行なえる。特にキャラ操作の部分にテクモの傑作アクションゲーム「忍者龍剣伝」を彷彿させる不可能を可能にする楽しみがあるところが最高だ。
攻撃方法は、ピストルもしくはショットガンによる銃撃と、蹴り技、遠隔操作式の爆弾などがある。これらはいずれも滞空中に使用可能で、銃撃に関しては真上に撃ったり、しゃがんで撃ったりすることができる。ジャンプは、通常のジャンプと2段ジャンプの2種類。ジャンプで越えられない箇所は、いったん屋上の縁に掴まってよじ登っていく。階段を登っている時や配水管を伝っている際も銃撃が可能で、これがなかなか格好いい。
真下に銃撃できないのが、わずかなマイナスポイントだが、敵の頭に飛び乗って最初の銃撃を避けたり、敵がナナメ45度の位置にいる場合は、ジャンプ蹴りで強襲したりなど、対処の仕方はいくらでもある。「制作者はホントにDuke Nukemが好きなんだなぁ」と思わせる、よく作り込まれた技ありの秀作だ。
Duke Nukem Manhattan Project (C) 2002 3D Realms Entertainment, some elements (C) 2002 Sunstorm Interactive Inc. Published exclusively by ARUSH Entertainment, a division of World Entertainment Broadcasting Corporation. Developed by Sunstorm Interactive Inc. Duke Nukem, Duke Nukem Manhattan Project, and the 3D Realms logo are trademarks of Apogee Software, Ltd. Sunstorm and the Sunstorm logo are trademarks of Sunstorm Interactive Inc. ARUSH, ARUSH Entertainment, the ARUSH Entertainment logo, and Play Outside the Box are trademarks of World Entertainment Broadcasting Corporation. An Officially Licensed Duke Nukem Product. All rights reserved.
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