発売元 Fishtank Interactive
ドイツのゲームデベロッパーSimilis Softwareが手がけた未来の大都市を舞台にしたカーチェイスゲーム「Beam Breakers」のDemo。Kalisto Entertainmentが先に発売した「New York Race」と同様に、これもリュック・ベッソン監督の映画「The Fifth Element」の影響を色濃く残している。「New York Race」との違いは、単なるレースゲーにとどまらない奥の深いゲーム性。「ここまでやるか」というドイツらしさ全開のゲームだ。残念ながら現時点ではドイツ語バージョンのみだが、ゲームそのものは単純なので概要だけお伝えしよう。
「Beam Breakers」の舞台は24世紀の米国Neo York。「The Fifth Element」と同様、24世紀の車社会は軌道を空に移し、見えない道路で現代と同じような渋滞を起こしている。プレーヤーはNeo Yorkに巣くうギャング団の一員として、渋滞する車の群れを高速できわどくすり抜けつつ、盗みや破壊などさまざまな仕事を請け負っていく。ミッションの中にはライバルのギャング団やテロリストグループとレースを行なうこともあり(むろん、無許可で)、このハチャメチャなゲーム性がたまらなく愉快だ。
Demoに収録されているマップはEast VillageとLittle Italyの2つだけだが、それぞれ2~3ブロックが3次元で丸ごと再現され、交通ルールはまったく無視して自由に移動することができる。車の操作はAで加速、Zで減速(後退)、スペースでターボの使用。カーソルキーの左右で向きの変更を行ない、上下で高度の上げ下げを行なう。ちょっとヘリコプターっぽいインターフェイスだ。チュートリアルが2ステージ用意されているので、しっかりプレイしておきたい。
Demoでは3つのミッションが用意されている。2つが通常ミッション、1つがレースだ。ミッションをクリアするたびに新しい車がひとつずつ増えていく。通常ミッションの醍醐味はなんといっても広い3次元の大都会を舞台にしたカーチェイス。未来のNeo Yorkでは、犯罪が発生した時点でパトカーが急行する仕組みになっており、数台のパトカーを相手にアジトまで逃げ切らなければならないのである。
パトカーどもは、けたたましくサイレンを鳴らしながらこちらに接近してきて、電撃ショックのような攻撃でこちらを止めにかかる。車が完全に停止すると手錠をかけられてゲームオーバー、電撃ショックを受けすぎると白煙を噴き上げながら大地がむき出しになった地上に墜落してこれもやはりゲームオーバーになる。
逃走のポイントは、ターボと急速落下。ターボを使うとパトカーを割と簡単に振り切れるが、使用制限があるため、切れた時点でアウトだ。ターボは、空中に浮いているアイテムを拾うことで補充できるので、アイテム出現位置を逃走経路にすれば比較的簡単にクリアできる。もうひとつの急速落下は、パトカーに包囲されたときに使用する。Dキーで反重力装置を一時的に切ることができ、急速落下できるのだ。ただし、この技はある程度の高度が必要なのと、真下に空中に設けられた橋や張り出したテラスがないところでしか使えない。基本はターボで逃げまくるゲームだ。
(c)2002 Published by Fishtank Interactive / (c)2002 Produced by Similis Software GmbH
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