発売元 Strategy First
中国北京のゲームデベロッパーObject Softwareが現在開発しているアクションRPG「Prince of Qin」のPlayable Demo。秦の始皇帝の時代の中国を舞台に、始皇帝の長男扶蘇(Fu Su)を中心とした大活劇が描かれる。ゲームシステムは、「Diablo」風のアクションRPGとなっていて、簡単な英文さえ読めれば気軽にさくさく楽しめる良作Demoだ。
Demoでは、ゲームの序盤部分がプレイできる。オープニングムービーやプロローグイベントなどはすべてカットされており(ひょっとするとないのかもしれない)、New Gameを選択するといきなりゲームを開始することができる。ちなみに本Demoはシングルプレイのみプレイできる。
街には武器屋、防具屋、宿屋などがあり、手頃なマジックアイテムが手に入る。家の中のツボは壊すことができ、中にアイテムが落ちていることもある。まずは宿屋のそばにいるWizardを仲間に加え、防具をいくつか購入して装備しよう。後は西の門の手前にいる村人にクエストをもらってそのまま門の外に出ればいい。
システムはまるっきり「Diablo」で、2Dグラフィックによるアニメーション処理、各種スキルのエフェクト処理、降雨や雷光といった画面処理に至るまでそっくりだ。とはいえ、ビジュアルはキチンと中国風にアレンジされており、敵味方の精巧な装備品や丁寧に描かれた古代中国の街並みなど、「Diablo II」を強烈に意識しつつ不完全燃焼に終わっていたSierraの「Throne of Darkness」に比べ、すっきりまとまってる感がある。
主人公である扶蘇は、宦官らに執拗に追われており、それを示すようにあらゆる武具で身を固めた正規兵たちが束になって襲いかかってくる。回復アイテムを惜しみなくつぎ込みつつ連戦に次ぐ連戦といった感じで、序盤からかなり遊ばせてくれる。
といっても、ごりごりのぶん殴りゲームではなく、氷の矢を放って敵の動きを遅くしたり、魔法を唱えたりといった感じで、ファンタジー仕立てであることには変わりはない。Demoではマジックオーラに身を包んだGeneral級の兵がボスクラスキャラクタとして登場し、倒すと強力なマジックを出してくれる。
なお、フィールド上に落ちている木箱やツボは破壊するとアイテムが出現するのは「Diablo」と同じだが、ほかにも木や干し草などもアクセス対象となっていて、細かい差違を見つけるのがおもしろい。ぜひプレイしてみよう。
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