発売元 GSC Game World
ロシアのゲームデベロッパーRussobit-Mが開発している「American Conquest」のNon-Playable Demo。要はプレイ中の映像が見られるオートデモだが、起動前に解像度の変更を行なえるため、同作の魅力である1,600×1200ドットクラスの高解像度モードで楽しむことができる。
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1,920×1,440ドット表示で見るとここまで広範囲が表示される |
「American Conquest」は、「Cossacks」のゲームエンジンを採用した2Dクォータービュー方式のリアルタイムストラテジー。コロンブスによるアメリカ大陸発見から独立戦争までの約300年間、アメリカ含む、ヨーロッパ諸国同士の間で続けられた各地の激戦を丹念に描いている。アメリカ大陸が舞台なので本来は米国で開発されるべきだが、開発元はロシア、発売元はドイツで、英語版よりドイツ語版が先に発売されるというユニークな作品だ。
オートデモでは、平野部での米軍と英軍の戦いが描かれる。戦闘開始前に指揮官らしき人物が中央に歩み寄り、挨拶を交わしあい、指揮官が下がったところで両軍の野砲が火を噴き、銃兵隊の行軍が開始されるといった展開。中盤まではそのまま銃撃と砲撃による淡泊な戦闘が行なわれる。
本作が前作「Cossacks」シリーズと異なるのは、各兵に対するダメージ表示がポップアップされるようになったことで、これによりどの部隊がどの程度のダメージを受けているのかという情報が一瞬でつかめるようになった。また、戦闘が熾烈になってくると、双方の兵隊たちが「I want to go home!」「Mommy!」「Ahhh We're all going to die」といった具合に、弱音を吐き始める。こうした人間的弱さをも考慮に入れた戦闘スタイルが非常に新鮮だ。
ムービーは後ろに控えていた騎馬隊が突入し、中央で激しいもみ合いになるところでお終いとなる。山が動くような騎馬隊の動き、その攻撃シーン、HPが0になって馬からもんどり打って倒れるシーンなどなど、実に騎馬戦が丁寧に描かれている。2Dでもこれだけできるんだという点で衝撃的なNon-Playable Demoだ。
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