発売元 Sierra Entertainment
Sierra Entertainmentの3Dリアルタイムストラテジー「Empire Earth」の公式アドオン「Empire Earth: The Art of Conquest」のPublic Betaクライアント。279MBという久々の超特大サイズだが、Sierraの専用サーバーを利用して新作のマルチプレイが存分に楽しめるので、ぜひ試してみよう。
「Empire Earth」は、人類の50万年の興亡をひとつの作品にまるごと包含させたスケールの大きなリアルタイムストラテジー。日本ではカプコンが日本語版を発売しているので、ご存じの人も多いだろう。ちなみにアドオンの日本での取り扱いについては未定となっている。
初の公式アドオン「Empire Earth: The Art of Conquest」は、22、23世紀の未来戦争を描いたNano Ageのさらに先「Space Age」を収録し、レーザー光線やフォースパワー風の未知の力を操るヒーローなど、非常にパワフルで緊張感の高い宇宙戦争が楽しめるのが最大の特徴だ。
Space Ageでは、リアルタイムストラテジーにおけるもっとも基本的な防御施設である「壁」はバリアーとなり、サテライトで索敵した箇所に攻撃力30,000の核ミサイルを直接撃ち込めるなど、一瞬の油断が破滅を招く非常にきわどいゲームデザインに仕上がっている。各種ユニット生産施設なども、おおむね1撃ないし数秒で破壊でき、これまでのRTSとは根本的に戦術スタイルの異なるゲームになっている印象だ。
もっとも「Empire Earth: The Art of Conquest」の内容はSpace Ageの追加だけでなく、Sierraの専用サーバに接続してみるとすぐに分かるが、すぐゲームに参加できる優秀なマッチメイキング機能が搭載されている。これは母体が同じ兄弟会社であるBlizzard Entertainmentの「Warcraft III: Reign of Chaos」のそれに近い機能で、プレーヤーのスキルレベルを自己判断するだけで、だいたい同じレベル層のユーザーと対戦することができるというもの。この機能があるため、Public Betaながらさくさく対戦に参加することができる。
あとはCivilization Powersも見逃せないウリのひとつ。Civilization Powersは、各文明がひとつずつ備えた特殊能力で、その内容はテクノロジーであったり、ユニットであったりとさまざまだ。たとえば、Kingdom of Israel(イスラエル王国)のEmissariesは全聖職者をクローク状態にし、SpainのConquistadorsは、騎兵ユニットの視界を広げる効果があるなど。そのほかGreat BritainのSAS Commando、JapanのCyber Ninjaなど、ユニークユニットが追加される文明も数多く用意されている。ファイルサイズが特大なのが難点だが、RTSファンは試してみるといいだろう。
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