開発/発売元 エグゼクリエイト
7月25日に発売を予定しているエグゼクリエイトの新作アクションRPG「ヴァンパイアハーツ」の体験版。バージョン3ということで、6月26日に公開された最初の体験版から2度の修正を施した事実上のファイナル版となっている。現在、公式サイト上では、予約受付が行なわれており、1,000本限定の初回特典版には同作のイラストを担当した夢路キリコ氏の設定資料集が同梱されるようだ。
「ヴァンパイア ハーツ」は、すでに何度か記事で紹介してきたように、人間と闇人(ヴァンパイア)が共存する街での不思議な出来事を描いたアクションRPG。長い旅路のすえにたどり着いたキャスケット村には人間に加え闇人が住んでおり、ひとびとがそこで暮らすためには「昼間は人間の時間、夜間は闇人の時間」というルールに従わなければならない。そんなルールなど知らない主人公トウマは、到着初日に偶然ヴァンパイアの少女ステラと出会い、一悶着を起こすことで大きな事件に巻き込まれていくことになる。
バージョン3の内容そのものは、これまでの体験版とまったく同じで、ゲーム内時間で5日間もしくは最初のダンジョンをクリアするところまでがプレイできる。ただし、バージョン1では閉ざされていた武器屋や道具屋が利用できるようになっているほか、夢路キリコ氏のイベントスチルも増え、敵を倒すとアイテムが詰まっている宝箱が出現し、さらに前回指摘したインターフェイスまわりの不具合も綺麗に修正・改良されているなど、すでにプレイ済みのユーザーも再度試す価値のある内容になっている。
特に大きいのが複数の敵を相手にした戦闘中に、自動でターゲット補正されるようになったことで、これにより敵の方向を向いてボタンをざくざく押していくだけで、敵を倒していくことができる。この結果、戦闘シーンは同社の代表作「フラン」シリーズより、アクションRPG界のメインストリームである「Diablo」タイプに近い印象になっている。左クリックで通常攻撃を連打しながら、ときおり右クリックで特殊攻撃を交え、HPが下がってきたらショートカットで回復薬を飲む、といった感じだ。
もっとも、体験版ではそれほど大量の敵に出会うわけではなく、数度の戦闘を経るとボス戦に突入し、いよいよおもしろくなってきたところで終了。時間にして1時間程度のボリュームとなっている。製品の発売を楽しみにさせる良くできた体験版だ。
(C)2002 EXE CREATE ALL RIGHTS RESERVED.
体験版のダウンロードはこちら(エグゼクリエイト)
マニュアルのダウンロードはこちら(エグゼクリエイト)