発売元 CDV Software
いま世界のオンラインゲームファンの間で密かに注目されているドイツ産SFMMORPG「Neocron」のOffline Demo。読んで字のごとく、現在クローズドβテストが行なわれている「Neocron」の環境を、オフライン上で仮想体験できるというもの。もちろん、他のユーザーに出会うことはできないが、「Neocron」のオリジナリティ溢れるゲーム性の一端をかいま見ることができる。お勧めだ。
「Neocron」は28世紀の未来世界をモチーフにしたSFMMORPG。「Deus EX」シリーズを彷彿とさせるサイバーパンクの世界観をベースに、プレーヤーは銃を構え、ハイテク機器で身を固め、自由に未来世界を闊歩することができる。本作の最大の特徴は、戦闘システムにFPSを採用しているところで、移動と戦闘の境を作らず、アクションシューティングと同じような感覚でプレイすることができる。
Demoは、全編がちょっとしたチュートリアルになっており、コントロールセンターから伝わってくる英語音声の指示に従って動いていく。このOffline Demoではプレイ前のキャラ作成などは省かれており、いまひとつ冴えない背格好をしたサングラス姿の中年男性を操作していくことになる。インターフェイスは、PCゲームらしくマウス+キーボードの併用タイプを採用し、TabキーでFPSスタイルの「アクション」モードと、各種コマンドを行なえる「R.P.O.S.」モードの切り替えを行なう。
「R.P.O.S.」モードはMMORPGとしては珍しくマルチウィンドウ方式に対応しており、Windowsのような感覚で、アイテムの装備、閲覧、使用などを行なうことができる。このゲームの特色のひとつにパーツを集めてひとつのアイテムを作成する「コンストラクション」モードがあるが、このマルチウィンドウのおかげで、インベントリー、コンストラクションを開いた状態で、レシピが記載されているブループリントを参照しながらアイテム作成を行なうといったことが容易にできるようになっている。これは非常に便利だ。
Demoではロケットランチャーをコンストラクションモードで作成し、完成したロケットランチャーで壁を撃ち破って次のステージに進んでいく。こうしたところも非常に新鮮だ。戦闘は前述したとおり、完全リアルタイムのFPSスタイルで展開する。武器スロットに武器を入れ、弾を装填した状態で敵に向けると、敵にターゲットカーソルが表示される。この状態で撃つと敵に当たる仕組み。
純粋なFPSと違って装弾速度は若干遅めで、機関銃もフルバーストはできず、4点射撃でワンセットになっている。ロケットランチャーといった大型武器になると範囲攻撃が可能で、こういったダイナミックな仕様のMMORPGは史上初ではないだろうか。今後に要注目の作品だ。
(c)2000-2002 CDV SOFTWARE ENTERTAINMENT AG and REAKKTOR.COM
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