開発元 ディンゴ
ワールドカップの盛り上がりに乗じて、開発途上の作品としては異様なほどの盛り上がりを見せつつある22人対戦が可能なオンラインサッカーゲーム「ONLINE STRIKER」のα版クライアント。キックオフは14日午後9時からとなっている。まずはクライアントを入手して、オンライン登録をすませておこう。
「ONLINE STRIKER」は、プレーヤーが選手のひとりとして試合に参加できるサーバー接続型のオンラインサッカーゲーム。α版では開発元のディンゴとツイムネットが2つずつサーバーをたてており、いずれも無料で利用できる。
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サーバブラウザーはこんな感じ。ユーザー名は試合中にいつでも変更できる |
プレイまでの手続きは簡単。まずクライアントのセットアップを行ない、セットアップ終了後にデスクトップ上に作成されるレジストレーション用のhtmlファイルを直接実行して、オンライン上でテスター登録を行なう。登録したあとは「ONLINE STRIKER」の公式サイトに行って、サーバーごとの混み具合をサーバーブラウザで確認して空いている試合に入るだけだ。
ユーザー数が最大数に達していた場合(22人)は、自動的に予約席に入れられ、誰かがゲームから抜けるのをひたすら待つ。定員に空きがあればゲームが自動的に起動し、さらに定員にゆとりがあればHomeかAwayかいずれかのチームを選び、そしてポジションを決めればついにゲームスタートだ。
PCゲームユーザーはすでにおわかりのとおり、このシステムはFPSのチームデスマッチとほぼ同じ対戦システムだ。FPSがそうであるように、2人でも試合を開始できるし、すでに21人がゲームに参加していたら、チームもポジションも勝手に決まってしまうわけである。このため、試合中に突然キーパーがいなくなってしまったり、選手が著しく不均衡な試合になることもある。
だが、そんな枝葉末節にこだわっていては「ONLINE STRIKER」は楽しめない。とてつもなく広いフィールドで1人称視点もしくは3人称視点でボールを追い続ける快感、ボールを手にし、観客たちを喜ばせるプレイをすることの難しさ、真後ろからタックルされることの恐怖などがよくわかる。こんなゲームがいままでにあっただろうか?
試合中は選手が激しく出入りを行ない、さらに監督不在のため、試合は完全に無統制状態。全員でボールを追い、全員でタックルを敢行するような試合展開になる。たまにボールをゲットできたと思ったら、味方を含む5,6人からタックルされ、たちまち奪われてしまったり、誰かがポーンと蹴ったボールがゴールに入り、音声チャットで馬鹿騒ぎしたりなど、こういったハチャメチャな草サッカーぶりがおもしろくてたまらない。
このゲームはいわばノリで遊ぶ部類のゲームで、評価うんぬんの前に、しっかりとしたチュートリアルの整備、現状の十把一絡げ式のシステムから自分のキャラクタの役割をしっかり明確化できるポジションシステムの必要性などを強く感じた。選手全員がプレーヤーである本作の場合、オフサイドやフリーキックのルール、各ポジションの役割をプレーヤー全員がしっかりおさえていなければ、どんなにプロサッカー仕様のゲームに仕上げても、永遠にプロの試合のようには見えないだろう。
個人的にはさらに開発が進み、スタンドが大歓声でわく観客で埋まれば、ますます楽しめそうな予感。いずれにしても今後が楽しみな作品だ。
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