発売元 CDV Software Entertainment
先日に続いてCDV Software Entertainmentの新作アクションアドベンチャー「Divine Divinity」のDemo。401MBという久々の大ものだが、「Baldur's Gate」シリーズと「Diablo」シリーズを足して2で割ったような作品といえば、それらのプレーヤーはその大きさに納得できることだろう。オープニングムービー、イベント時の音声、BGMなどもハイクオリティでたっぷり収録されており、長い時間かけてダウンロードしただけの価値は十分にある。
「Divine Divinity」は、以前、ロンドンで開催されたECTSに出展され話題を集めた、アドベンチャー要素の高いアクションRPG。パッと画面を見た感じでは「Diablo」風だが、プレイしてみると「Baldur's Gate」シリーズのほうに近いことがよくわかる。会話の多さもさることながら、そのテキストの量、会話の選択肢の数が半端ではない。回答いかんによっては戦闘になったり、一方的に殺されたりするデンジャラスな展開ぶりも近いところがある。こうした会話からクエストを得て、それをひとつずつクリアしていくのが基本的なゲーム展開となる。
また、フィールド上のオブジェクトにカーソルを合わせると、自動的にコメントがポップアップ表示される。その対象がピックアップ可能なアイテムだけではなく、本棚とか木とか、炉端の石ころや草々などなど、あらゆるオブジェクトが対象となっており、このあたりは「Ultima Online」に近い、知的好奇心を満足させる仕様となっている。
グラフィックは2Dをベースに3Dエフェクトを多用した、ちょっと不思議な味付けとなっている。キャラクタは解像度(Demoでは上限800×600ドット)からすると驚くほど精巧に描かれており、装備品によってさまざまに容姿を変える。その姿は、ブロンズ人形のようで、この辺はちょっと新しい楽しさがある。
さて、Demoでは全部6つ用意されたクラスのうちのひとつWarriorで、序盤のクエストに挑戦できる。「Diablo」だと、とりあえずクエストを請け負ったらとりあえずダンジョンに直行だが、「Divine Divinity」で同じように街の外に飛び出すと、たちまちモンスターに囲まれて殺されてしまう。実は街の中にも危険がたっぷりなのだが、ともあれまずは街の人々の話にじゅうぶん耳を傾けた方がいいだろう。
(C) 2002 CDV Software Entertainment AG
ダウンロードはこちら(Larian Studios)