開発/発売元 Xgameworks
中国、北京のゲームデベロッパーXgameworksが現在開発しているアクションアドベンチャー「Ghost Temple」の英語版Demo。香港映画「The Soul of Beauty」をバックグラウンドにした武侠映画のノリ全開のゲームで、漢字表記にすると「鬼寺」となる。言ってみれば香港版「鬼武者」だが、ビジュアル、インターフェイス、ゲームシステムといったゲームテクノロジーレベルはまだまだで、中国版「Time Commando」('96年発売)といったほうが近い印象だ。
「Ghost Temple」は、悪霊渦巻く鬼寺に単身乗り込み、墓石や社の影から襲いかかってくる悪霊どもをばっさばっさと斬り倒していく痛快系のアクションアドベンチャーゲーム。キーをタイミング良く押していくだけで連続技が発生し、斬撃あり、回し蹴りありの武侠映画そのままのアクションが堪能できる。
Demoではゲーム序盤部分をプレイできる。タイトル画面で「New Game」を選択すると、いきなり妖女の嘲笑が聞こえてきて、早くも背筋のあたりに寒いものを感じさせてくれる。その後流されるオープニングムービーでは、主人公の武者が、門の前に立ちふさがる天女の懸命の制止を振り切り、押しとおるシーンが描かれるが、映画を観ていないと何のことだかよくわからない。ともかくも、何をどうするゲームなのかよくわからないままゲームはスタートする。
グラフィックは2Dと3Dの併用スタイルで、フィールドは高精細の静止画、キャラクタは3Dポリゴンで形成されている。グラフィックのクオリティは高く、おどろおどろしい雰囲気も良く出ているが、肝心のインターフェイスが古くさく、武者を操作するのに一苦労だ。具体的にはカーソルキーの上下で前進、後退を行ない、左右で進行方向を定めるという“ナナメに進めない”システム。攻撃はQキーで斬撃、Wキーで蹴り、そしてMキーで魔法を使える。この攻撃にも問題があって、少しでも軸がずれていると当たらない。
このシステムは、実は「Time Commando」とまったく同じで、この点、古くからのPCゲームファンは懐かしさを覚えるかもしれない。ただ、実際問題「鬼武者2」や「Dungeon Siege」といった現役バリバリのアクションゲームと比べてどうかというと、次元が違うとしか書きようがない。武侠映画の雰囲気は良く出ていると思うので、その手のファンは試してみるといいだろう。
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