発売元 Ubi Soft Entertainment
先月の22日に完全日本語版が発売された「トム・クランシーシリーズ ゴースト リコン」の体験版。収録内容は11月7日版で紹介した英語版Demoとまったく同じだが、テキスト、音声ともに日本語化されており、英語版と日本語版の違いを確かめるにはうってつけの内容。英語版未体験者はこの機会に是非一度プレイしてみることお勧めしておきたい。
「トム・クランシーシリーズ ゴースト リコン」は、作家トム・クランシーが創業者として名を連ねるゲーム会社Red Storm Entertainmentの人気シリーズ「Rainbow Six」の流れをくむリアル系のアクションシューティング。海外ではすでにアドオン「Tom Clancy's Ghost Recon: Desert Siege」もリリースされ、本編ともに好調なセールスを記録。ちなみにアドオンの日本語版は5月31日の発売を予定している。
「ゴースト リコン」は、現時点ではシリーズ化されるのかどうかは未定だが、「Rainbow Six」シリーズにおける初心者御免仕様のひとつとして指摘されていた「ミッションプランニング」を廃止し、簡単なブリーフィングのみで戦線に参加できるとっつきやすさが特徴。グラフィックエンジンにも改良が加えられ、オブジェクトディテールや“もや”、木々のざわめき、人物が落とす影、遠近感の表現などに格段のクオリティアップが図られている。
体験版では、「城」ステージによるクイックミッションとマルチプレイが楽しめる。クイックミッションは、アルファ、ブラボー、チャーリーの3隊を率いて、城の内外に潜むテロリストたちを排除しつつ、城内2カ所を爆砕するという強襲ミッションがプレイできる。城塞という地の利をしめるテロリスト陣営に対し、こちらは爆破担当の工作兵の生死が文字どおりミッションの成否をわけるやや不利な状況。
最大6名の隊員をどう3つにわけるかでミッションの展開もがらりと変わってくる。悩みどころは、自動割り当てを選択するとアルファとブラボーに1人ずつ配置される工作兵の安全をどう確保するか、スナイパーを入れるか入れないか。もっとも、コンピュータAIはそれなりに優秀なので、プレーヤーがせわしなく操作部隊を切り替える必要はない(もちろん、そういうプレイスタイルもできる)。単純なミッションながらクリアするまでにたっぷり30分はかかるので、いろいろな編成を試しながら繰り返し楽しみたいところだ。
一方のマルチプレイでは最大32人までのオブジェクティブミッションが楽しめる。TCP/IPやLANはもちろん、Ubiのゲームサーバー「Ubi.com」も利用できるため、対戦相手探しには困ることはない。もっとも「Ubi.com」では、すでに「Desert Siege」による対戦が主流となっているため、プレーヤーの数は英語版当時と比べるとかなり少なめ。友人を誘って遊びに行くといいだろう。
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