発売元 Electronic Arts
アメコミパワー全開のアクションRPG「Freedom Force」のDemo。トゥーンシェーダー採用によるアメコミの雰囲気そのままの3Dグラフィックもさることながら、筋骨隆々のスーパーヒーローが殴る、走る、飛ぶ、叫ぶといった多様なアクションを駆使しながら巨悪を蹴散らしていく姿はたまらない爽快感がある。今月イチオシのアクションRPGとして全力でお勧めしておきたい。
Demoでは「New Campaign」をプレイできる。公園からスタートし、園内各所を巡りつつ基本的な操作方法を学び、ひととおり学び終えるとメインステージである市街へと移る。ヒーローの攻撃手段は3パターンあり、ひとつは手持ちのスティックによる直接攻撃、ふたつめはヒーロー独自のパワーによる間接攻撃、そしてステージ上のあらゆるオブジェクトを使った大技だ。いずれも敵にカーソルを当てて左クリックするだけでよく、非常にわかりやすいインターフェイスだ。
スティックによる直接攻撃は、スーパーヒーローの攻撃方法としては地味な部類に入るが、そこはスーパーヒーロー、いちいち「For Freedom!」、「For Justice!」、「For Victory!」などと大声で叫びつつオーバーアクションで攻撃してくれる。ダメージは数字がポップアップ表示され、避けられた場合は吹き出しで「dodge」と表示される。クリティカル発生の場合は打撃ポイントがまばゆい光を発するなど、実にコンソールライクなつくりだ。
ゲームはグリーンのポインタが示された場所に行き、そこでしかるべきアクションを起こすことで進んでいく。言ってみればステージ全体がチュートリアルになっており、ポインタが敵を指し示していれば敵を殴りつけ、ポインタが交差点の信号を指し示していれば信号を引き抜いてそれを敵に向けて振り回し、ポインタが道路脇に駐車中の自動車を指し示していれば、自動車を持ち上げて向かいの歩道にいる敵に投げつければいい。プレーヤー全員がゲームの楽しさを実感できる、よくできたチュートリアルだ。
もっとも、ポインタを無視して自由に市街を移動することも可能。電話ボックスやゴミ箱、ドラム缶を持ち上げて、罪のない市民を追いかけている敵に投げつければ気分はまさにスーパーヒーロー。ときにはポインタの場所を見失ってしまうこともあるが、これはビルの屋上の敵にポインタが置かれていることが多い。マウスホイールをめいっぱい手前に引いて俯瞰視点にすると、ビルの屋上に銃を構えた敵が潜んでいる。コイツを直接左クリックすると、ヒーローは得意の大ジャンプで一気に屋上まで到達し、逃げる敵の背中に正義のスティックをふるうというわけである。
Demoでは、1人のヒーローによるシングルプレイのみだが、製品版では複数のヒーローによる協力プレイが可能で、ヒーローのスキンも自由にカスタマイズできるなど、米国では大ヒットしそうな良作だ。
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