開発/発売元 3DO
3DOの人気キャラクタゲームブランド「Army Men」のリアルタイムストラテジーバージョン「Army Men RTS」のDemo。同シリーズは日本では一度も日本語化されていないため、その名前すら知らない人も多いだろう。「Army Men」は、グリーン一色で統一されたプラスチック製のおもちゃの軍隊を率いて、これまたプラスチック製の悪の軍団を倒していく、というわかりやすいアクションゲームだ。要はおもちゃなので非常に小さく、家の庭とか台所などを舞台に激戦を繰り広げていく。アリやムシが意外な強敵だったりするなど、ミクロな世界観が新鮮なシリーズである。
「Army Men RTS」は、そういったArmy Menの世界観をそのままRTS化したタイトル。開発に相当時間をかけただけあって、フル3Dのグラフィックは非常に美しく、ゲームシステムもよくこなれている印象を受ける。Demoでは、CampaignのMission4「Full Plastic Jacket」を1ステージプレイできる。
ゲームの進め方は通常のRTSと変わらず、まずは司令部を建設し、ユニット生産に必要な原料となるプラスチックを集め、バラックで強力な軍隊を編成していく。舞台となっているのは家の庭で、プレーヤーは庭の各所に待ちかまえている敵を撃破しつつ、家の内部に侵入を果たさなければならない。庭にはサッカーボールや犬小屋、プラスチックのおもちゃなどが、彼らの数倍から数十倍の縮尺で描かれており、ほうぼうに生えている雑草が林の役目を果たしている。まさしくArmy Menの世界観だ。
プラスチックはどこから回収するかというと、犬のえさを入れる器やプラスチックのおもちゃ、破壊されてどろどろに熔けたユニットの遺体などから。司令部でダンプトラックを生産すると、彼らは自動的にそれらを探し求め、分解して資源化して司令部に戻ってくる。戦車や機械化部隊を編成するにはまた別の資源が必要で、これらは時計や通信機などから回収していく。
このゲームでは最初からある程度の戦力を与えられた状態からスタートするが、ゲーム開始10分ぐらいは専守防衛につとめ、資源回収体制を整えた方がいいだろう。一度プレイしてびっくりしたが、敵にはヘリや戦車など、歩兵だけでは手に負えないような強力な部隊を備えている。とはいえ、難易度は比較的やさしめで、システム自体も非常に単純なので、RTS初心者にもお勧めできる作品だ。
(C) 2001 The 3DO Company. All Rights Reserved.
ダウンロードはこちら(Demo News)