発売元 JoWooD Productions
オーストリアのゲームメーカーJoWooDが新たに贈るGiantブランド最新作「The Hotel Giant」のDemo。という割にはゲーム性は「The Sims」の模倣に近い印象で、ビジュアルも従来の精緻さに欠ける。常に弩外れた個性を発揮するドイツゲーしくないと思ったら、開発会社は「CAPITALISM」の開発元として知られるHong KongのEnlight Softwareだった。
このゲーム、経済ストラテジーゲーム「CAPITALISM」とシム人育成シミュレーションゲーム「The Sims」を無理矢理掛け合わせたようなホテル経営シミュレーションゲームだ。まずは2階建てのINNからスタートし、最後は5つ星の最高級ホテルの経営者を目指していく。製品版では一からホテルを建設することも可能なようだが、Demoでは2階建てのCopenhagen Innを始め、建設/内装済みのホテルを舞台に、ゲーム内容を丹念に学べる「Learning Campaign」がプレイできる。
ゲーム画面は、先述したようにEAの「The Sims」を丸写ししたような感じになっており、屋根を取り払った視点でプレイを進めていく。ホテルは複数のコンパートメントで区切られ、各部屋ごとにグレードに合わせてベッドルーム、バスルーム、リラックスルームなどが備えられている。Demoでプレーヤーが注意すべきことは特になく、テキストを丁寧に読み進めながら各ボタンの役割を覚えつつ、与えられたミッションの目標を達成していけばいい。たとえばミッション1は「ホテルの顧客全員をカメラに収めること」だ。
ミッション2以降は実際に部屋の改修を行なえる。部屋のクオリティを上げるという曖昧な目標が立てられているが、2階を真っ平らにしてスイートルームを作るわけではなく、バスもトイレもないようなドミトリーを普通の部屋に改修するだけでいい。こうして手順を踏んで遊んでいくと、このゲームの面白さがわかってくる。インターフェイスもマウスだけで画面の回転を含むほとんどの操作を行なえる。「The Sims」に似すぎているのはマイナスポイントだが、ついつい遊び込んでしまう中毒性の高いDemoだ。
(C) 2001 by JoWooD Productions Software AG.
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