国内発売元 アクアシステム
以前ニュースでも取り上げたレシプロ機によるエアレーシングシミュレータ「Xtream Air Racing」のDemo。学校の運動場をデタラメに大きくしたような米国ならではといえる広大な空間で、一風変わったエアレースバトルが堪能できる。
Demoでは米国ネヴァダ州に実在するコースReno Stead Fieldを、P51D Mustang 'Miss America'もしくはF8F Bearcat 'Rare Bear'でチャレンジできる。ゲームモードはシングルプレイのみだ。それぞれの機体に愛称が付けられていることからもわかるように奇抜なカラーリングを施したカスタムモデル。両機は第二次世界大戦中の米陸軍、米海軍の傑作機として名高いが、武装は外されており、射撃したり爆弾を投下したりすることはできない。
レースは、巡航速度で滞空している状態からスタートするため、フライトシミュレータをまったく知らない人でも楽しめる。楕円形のコースの内側には一定距離を置いて赤いポールが立っており、この内側をくぐってしまう、つまりコースをショートカットしてしまうと減点となる。機体はいずれも安定性に富み、多少荒っぽい操縦を行なっても失速したり、バランスを崩して錐もみ状態になるようなことはない。わざわざジョイスティックを持ち出さなくてもゲームパッドで手軽に遊べる印象だ。
その意味ではゲーム性重視のつくりだが、特にコーナーではライバル機がすれすれのところをブンブン通るため、その風圧で機体が横へ横へ押し流されてしまう。この感覚がちょっと新鮮。巡航高度はたっぷり余裕をとっており、自機だけ単独で高々度で飛んだり、低空すれすれを通ったりなど、通常のレースゲームにはない自由度の高さが好印象だ。
ただ、グラフィックは前世紀レベルで、いまひとつリアリティに欠ける。横を振り向くとドライバーが手でサインを返してくれたりする演出があればより楽しめたように思う。エアレースを知らない人はものは試しに一度体験してみるといいだろう。
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