販売元 コナミ
コナミの恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」をモチーフにしたタイピングゲーム「ときめきメモリアルタイピング」の体験版。今回のリリースで体験版のバージョンも1.4となった。差分情報を載せてないのでどこが修正されたのかわからないが、製品版同等の安定性を備え、出題数も問題数も軽く500題は用意されている印象だ。
体験版ではメイン要素となるデート(タイピング)を思う存分楽しめる。お相手はシリーズ中もっとも人気の高いヒロイン藤崎詩織。残る11人のヒロインやトレーニングモード、教室以外のデートステージ、エンディングといった要素は体験版には含まれていない。ゲームを起動してしばらくすると、タイピングモードのオートデモが自動的に始まるので、初心者の人は1回見てから始めるといいだろう。
デートはひと月に1回の間隔で行なわれ、季節ごとにヒロインの装いやテーマ曲が異なり、さらに「TOKIMEKI」時に画面内に飾られる花も違う。体験版でも4月から3月まで1年まるまるプレイできるが、3月を過ぎても残念ながらエンディングにはたどり着けない。
タイピングの内容は、至極オーソドックスなもので、出題された言葉を素早くキーボードで入力していくだけ。1題クリアするごとに、ヒロインの現在の心境に合ったセリフがプレーヤーに向けて発せられる。素早く正確な入力を続けていくと次第に機嫌が良くなってくる仕組みだ。
ヒロインの機嫌は、下から「DAIKIRAI」、「BAD」、「NORMAL」、「GOOD」、「TOKIMEKI」の5段階があり、「NORMAL」からスタートする。1回のデートの制限時間は2分で、いかに短時間で「TOKIMEKI」状態に持っていくかが、勝負(?)を握る鍵だ。
「TOKIMEKI」状態では、通常の倍以上のポイントが獲得でき、さらに好調を維持すると3倍、4倍、5倍と大量のポイントが獲得できるようになる。この状態に突入すると、心拍数の増加を表すようにBGMがテンポアップし、画面の周囲は季節に応じた花で装飾され、いつの間にかヒロインは頬を赤く染めている。さらにNORMALやGOODでは「ふーん」、「えへっ」、「正解!」と比較的大人しめだったセリフが、「すごーい!」、「うわー」「完璧!」とやや上ずった調子で素直に驚きを表現するようになる。
出題される問題はいずれも名詞を主体とした単語ばかりで、他のタイピングゲームに比べてかなり易しい内容になっている。製品版ではデートが進行していくと単語から短文、長文と徐々に難しくなっていくようだ。
ただ、単語だけでもTOKIMEKI状態を維持し続けるのはかなり大変で、ゲームとしてのバランスは非常に優れている印象を受けた。ちなみに「DAIKIRAI」状態になると、ヒロインが露骨にふてくされた表情を見せ、「ぷん」、「無理しちゃって」、「いやだなぁこんなの」とあからさまに突き放しにかかってくる。ときメモファンなら1度はすべてのご機嫌を試しておくのもいいだろう。
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ダウンロードはこちら(ときメモタイピングウェブサイト)