発売元 Electronic Arts
実在する銃、実在する国家、実在するシチュエーションを題材に、弾を数発食らったら死亡するという“リアル系”が、現在のFPS界における主流になっている。この流行の元祖的存在がいまや押しも押される名作「Half-Life: Counter-Strike」なのは読者の方々もご存知のとおり。CSはもともと「Half-Life」のMOD(既存のゲームに新しいモードを加える追加プログラムのこと)として開発が始まり、今まで複数のチームの手により何回かバージョンアップを繰り返している。
今回ご紹介するElectronic Artsの「Global Operations(以下GlobalOps)」は、CSのβ5の開発を担当したBrking Dog Studiosが新しく開発したリアル系FPSで、開発者自ら「CSの100倍面白い!!」と豪語し、CSを知り尽くした面々が開発に参加していることもあって、以前からリアル系FPSのファンの間では騒がれていた一本だ。
GlobalOpsでは、この手のFPSでは御約束ともいえる対テロ部隊vsテロリストにわかれ、プレーヤーはどちらかの陣営に加わって戦うことになる。Demoではいずれも実在する組織、カナダの対テロチーム「Joint Task Force 2」とテロリスト「Turkish Devense League」に分かれて、ひとりの要人を指定地点まで連れて行くVIP Rescueモードをプレイすることができる。
GlobalOps最大の特徴は、Reconnaissance(索敵兵)、Commando(一般歩兵)、Medic(衛生兵)Heavy Gunner(重火器兵)、Sniper(狙撃兵)、Demolitions(破壊工兵)、Intelligence Officer(情報将校)という6つのクラスが存在していること。このクラスの存在がGlobalOpsのゲーム性を「チーム連携重視」という方向性に位置づけている。同じゲームモードでありながら、選択したクラスによりプレイスタイルがまったく異なってくる。このCSライクなゲームデザインを、めきめきの最新兵器と最新のLithtechエンジンで仕上げたのがGlobalOpsだ。
ゲームの展開は、Intelligence Officer(このクラスは実際にゲームに参加せず、他プレーヤーに指示を出すだけになる)がReaconからの敵位置情報と各プレーヤーのショルダーカメラから送られてくる映像、そして全体マップを元に指示を出し、それに従ってCommando、Heavy Gunner、Demoitions、Sniperらが敵戦力を速やかに殲滅、戦闘終了後Medicが速やかに仲間の体力を回復させるという具合に進めていくことになる。Demoでもこの醍醐味は味わえるが、メッセージはすべて英語で出されるので、ある程度の読解力は必要になるだろう。
互いに敵の位置情報や戦闘状況などを判断しながら進んでいるため、CSなどのように超絶な腕を持つプレーヤーがいれば勝てるゲームではなくなっている。プレーヤーが各々のクラスに応じた行動をとることが重要視されるということだ。英語版はすでに完成しており、3月26日に発売される。また日本ではエレクトロニック・アーツ・スクウェアから4月25日に完全日本語版が発売される予定となっている。
(C) 2002 Electronic Arts.
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