発売元 Interplay
2000年以来、発売が延び延びになっていたRageのフル3Dアクションシューティング「Incoming Force」のDemo。正味の話、もう発売されることはないだろうと思っていただけに、かなり嬉しい誤算。英国では2月、米国では6月発売予定。日本ではイマジニアがいったん手を引いたため、完全日本語版が出る可能性は低いだろう。
「Incoming Force」は、Rageの名を一躍世界に知らしめた名作アクションシューティング「Incoming」の続編に当たるタイトル。発売は'98年で、当時ダントツに美しかった3Dグラフィックはさまざまなテクノロジーデモでよく利用された。また、今では当たり前の要素だが、凄まじいForce Feedbackが味わえるタイトルとしても有名だった。
Demoでは、チュートリアル2ステージ、Demo専用のシングルプレイミッション1ステージがプレイできる。チュートリアルでは航空機と戦車の動かし方が学べる。航空機のチュートリアルでは、リングくぐりなどがあり懐かしさを覚える内容。一方、実戦形式のDemoステージはミッションクリア型になっており、難易度もそこそこでかなり本格的に遊べてしまう。
グラフィックは3年間たっぷり時間をかけただけあって、既存のグラフィックエンジンでは味わえないオリジナリティの高い内容だが、クオリティはすでにきわどいレベル。また、Demo自体の内容はたっぷりだが、安定性は低く、1時間プレイして4回マシンがフリーズした。個人的見解では見切り発車に近いDemoだが、急がざるを得ないのも前作最大のウリだったグラフィックの美麗さをウリにできないという冷静な認識があるためだろう。
ただし、ゲームプレイは初心者にも優しい作りで、かつ派手で楽しい。特に素晴らしいのは航空機モード。通常は雲の下に位置してFPSのような操作でプレイするが、機首を上に上げて加速すると一気に対流圏の雲を突き抜けて成層圏に達し、遙か上空の雲間から敵基地にミサイルを打ち込んだり、成層圏での空中戦を堪能できたりと、SFシューティングの醍醐味を存分に味わうことができる。
前作を彷彿とさせる核融合の瞬間のようなド派手なパーティクル処理は健在で、対地ミサイルの発火点から煙とまぶしい光を放ちつつ高速で飛行していく処理も実に格好いい。機関砲は照準がレッドの状態で打ち込むと自動照準となり、逃げる敵に対して照準補正で当ててくれるのもいい感じ。これで安定動作してくれれば、という感じの75点Demoだ。
(C) Incoming Forces TM Rage Games Limited 2001. Rage, the Rage logo and Incoming Forces are trademarks of Rage Games Limited. All Rights Reserved. Exclusively licensed and distributed in North America by Interplay Entertainment Corp. Interplay, the Interplay logo, by Gamers. For Gamers. 14ー East and the 14ー East logo are trademarks of Interplay Entertainment Corp. All Rights Reserved. All other trademarks and copyrights are the property of their respective owners.
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