発売元 BUKA
ロシアのゲームメーカーG5 Softwareが開発している「Red Shark」のDemo。ロシア語版なのでインストーラは文字化けし、メインメニューまわりもさっぱりわからない。タイトル画面でワーグナーの「ジークフリート」が聞こえてくるので、独ソ戦をモチーフにしたゲームらしいことはわかった。しかし、プレーヤーの乗機は対地誘導ミサイルと戦車砲を跳ね返すほどの重装甲で身を固めたロシア製最新攻撃ヘリ。そう、このゲームは2010年にタイムマシンが完成し、70年前の独ソ戦における大損害を回避すべく最新ヘリをタイムワープさせた、という壮大なIFのもとに行なわれるSFコンバットシミュレータだ。
Demoではシングルプレイ3ステージがプレイできる。いずれも1対多のシチュエーションで、B-17 300機による波状攻撃レベルの圧倒的戦果が求められる。「Red Shark」のウリはなんといっても直感的なインターフェイス。カーソルキーで機体移動を行ない、マウスカーソルで照準の調整と向きの変更、Shiftキーで真上に上昇する。攻撃は左クリックで機銃攻撃、右クリックでロックオン、Enterキーで対地誘導ミサイルの発射となる。
先述したようにRed Sharkは、大戦時レベルの対空砲を気持ちいいぐらいに跳ね返してくれるものの、ヒットするごとに少しずつ装甲が削られてしまう。独軍は目標の手前の森の中や山岳付近にメーベルワーゲン、ヴィルベルヴィントあたりの連射の利く優秀な対空戦車を多数配置し、画面内が対空砲の光線だらけになるほど多数の砲弾を放ってくる。
強行突破しようと思っても、進めば進むほど弾幕が厚くなるため、目標半ばでほぼ確実に撃墜されてしまう。これを避ける手段はふたつある。ひとつは広いマップを最大限活用して大きく迂回して目標に行くこと。もうひとつはレーダーに敵影が移った瞬間に右クリックでロックオンし、レンジの長い対地ミサイルでしらみつぶしに潰していくことだ。
どちらかというと後者のほうが激しいプレイを楽しめるが、対地ミサイルは前線基地や補給物資の破壊などミッションを達成するために必要になるので、序盤からミサイルを使いまくるとあとあと困ることになる。少なくともこのDemoではFw-190空対空ロケット装備機はもちろん航空機は一切登場しないので、腰を据えてゆっくりホバリングしながら進めていくといいだろう。
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