開発/発売元 Grigon Entertainment
韓国のゲームメーカーGrigon Entertainmentが現在開発しているアクションRPG「Narsillion」のDemo。とりあえず前知識なしでプレイし始めたのだが、公式サイトを訪ねて始めて気が付いた。このゲーム、マイピックが2月8日に発売した「Leithian」の外伝的続編なのだ。そういわれるとゲーム性はよく似ている。ちなみに「Leithian」は韓国では'99年に発売されたタイトルで、ゲームエンジンもかなり古かったが、「Narsillion」は日本ファルコムの「Zwei!!」をさらにダイナミックにしたような、ハイテンションなゲーム性と特徴的な3Dグラフィックに大きな魅力を備えた1作だ。
と、ビシッと決めた直後に腰砕けのコメントを書いて申し訳ないが、「Narsillion」のDemoはハングル語のみだったので、ストーリーなどの内容については一切紹介できない。なのになぜ紹介するのかというと、欧米ではもちろん、国内でもあまり見られない個性的なゲーム性に魅力を感じたからだ。
中でも特徴的なのが、カートゥーンレンダリングで埋め尽くされたゲーム画面。ただし、キャラクタを含めリアルタイム処理ではなく、あらかじめカートゥーンレンダリングした質感たっぷりのデータを動きに合わせて差し替えるという、疑似的な手法を取り入れている。これにより、3Dながらアニメ調かつ高精細なキャラクタモデルを実現している。アニメーションパターンも豊富で実によく動く。ちなみに同時公開されているオープニンデモでは、カートゥーンレンダリングのキャラクタをリアルタイムで動かしていて、見ていておもしろい。
ゲーム内容は、街で情報を集めつつ(といっても文字化けして読めないが)、フィールド上に巣くうモンスターを倒して随時パーティーを強化しながら、さまざまな謎を解いていくアクションRPG、といったもの。Demoでは4人でパーティーを組んだ状態から始まり、最低限の装備品はすでにバックパックに入っている。装備品を換えるとビジュアルも変化し、攻撃時は武器を振り回し、派手な3Dエフェクトをまき散らしながら「ファンタシースターオンライン」のような3連続攻撃が行なえる。
戦闘はリアルタイムで行なわれる。プレーヤーが直接操作するのは主人公のヒロインLeinaひとりで、残る3人はAIによる自動操作になっている。おもしろいのは敵が出現した時のリアクションで、3人はダッシュで敵に一直線に突っ込み、それぞれ手持ちの武器で3連続攻撃をたたき込む。AI操作のためか、視界外(画面外)の敵にも反応して突っ込み、また物理攻撃ながら派手な3Dエフェクトが画面を覆うため、一瞬何が起こったのかわからないほどだ。
Leinaは通常の3段攻撃のほかに、遠距離攻撃が可能な魔法が唱えられる。操作はカーソルキーで移動、Zキーでメニューの呼び出し、Vで攻撃(会話)といった感じ。ちなみに4人はフルボイスでしゃべりまくり、特に戦闘時は攻撃時のかけ声だらけになる。とにかく威勢のいいアクションRPGだ。
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