発売元 Electronic Arts
Electronic Arts傘下の有力メーカーのひとつWestwoodの新作アクションシューティング「Command and Conquer Renegade」のMultiplay Demo。同作は言わずとしれた同社のドル箱RTSシリーズ「Command and Conquer」のFPS版とでもいうような作品で、一兵卒の立場からC&Cの戦闘にチャレンジできる。エレクトロニック・アーツ・スクウェアより3月21日に完全日本語版の発売も予定されている。
実を言うとこのRenegade、今回プレイするまで私の中であまり冴えない部類のタイトルに属していた。しかしE3やECTSでの圧倒的な人気ぶり、隣に「Medal of Honor: Allied Assault」のデモ機があってなお、「やっぱC&Cだろ」みたいなアメリカ人の無条件の歓迎ぶりの理由がよくわからなかったのである。デモ機でプレイした限りでは、グラフィックもパッとしないし、キャラのモデリングも大したことはなく、機銃を撃った際の反応も乏しく、総じてリアリティを感じない凡作だと感じた。ところが、なのである。
Demoを5分も遊べばやがて気づくが、Renegadeの魅力はなんといっても攻撃兵器の豊富さ、多彩さで、それによる終わりのない大激戦がたまらなくおもしろい。一般的なFPSでありがちな1対1での息詰まるような銃撃戦はばっさり端折ってしまっており、これにこだわるとRenegadeのおもしろさは見えてこない。ゲームの魅力はあくまで多対多であり、戦車対戦車での大規模戦闘にある。
一見、プレイスタイルはTribes2にも似ているが、Tribesほど精密な作りではなく、戦果を上げることで獲得できるCreditsによって戦車や装甲車を始めとした車両を購入し、隊員たちに乗り込ませ、全軍で突っ込んでドンパチやらかすといったスタイルがメインとなる。アバウトなReadmeしか付属していないので詳細は不明だが、実際はどの車両はどの車両に有利みたいな仕様があって、製品発売後はそういったセオリーをきっちりふまえた手堅い戦術戦を楽しむゲームになるのだろう。
が、今はC&C最新作が無料でプレイできる嬉しさからか、装甲車一両でもぐんぐん敵戦車の大集団に突っ込み、派手に砲塔を吹き上げ爆発炎上するということを繰り返している。実際、それが大迫力でおもしろいから止めようがないというか、次は俺にも突っ込ませろという気分になってくるからどうしようもない。あまりの至近弾の多さに画面が真っ白になるようなゲームがこれまであったかどうか。とにかくダイナミックなゲームだ。
さてDemoでは、インターネット対戦もしくはLAN対戦が可能となっている。インターネット対戦はWestwoodの専用サーバーが未稼働のため、GameSpyを利用することになる。Pingは200台からとなるが、一発の銃弾にすべてを賭けるタイプのゲームではないので、プレイには差し支えないレベルだろう。
ちなみに車両にはEキーで乗り込む。車両が建物から出てくるとみんな一斉に近寄って乗り込もうとするからなかなか乗ることができない。しかし、大型車両、特に戦車では主砲担当と機銃担当といったように複数人が同時に乗り込むことも可能となっている。1時間ぐらいぶっ続けで遊んでいると「なんだよ、また機銃かよ」ということもあるが、眼前には同乗の味方が放った主砲弾が次々と炸裂して気分爽快かと思っていると、砲塔があさっての方を向いていて冷や冷やさせられたり、役割なりの楽しみは味わえる。スカッと遊べるアクションシューティングだ。
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