発売元 Zuxxez Entertainment
「The Moon Project」、「ECHELON」、「EARTH 2150: LOST SOULS」など、ハイクオリティな3Dゲームの開発元として知られるポーランドのゲームデベロッパーTopWare Interactiveの最新作「Heli Heroes」のDemo。フル3Dのシューティングというから、「Commanche4」のようなアクション寄りのヘリシューティングかと思ったら、アパッチやホーカムが一騎当千の活躍をするバリバリの縦スクロールシューティングゲームだった。
このDemo、159MBもある。通例、PC向けシューティングゲームというと、10MB程度というところだったのに、いったい何が入っているのかというと、チュートリアルを含め4つのロングステージが詰め込まれている。自機はアパッチ固定で、操作はキーボードのほか、ジョイパッド、ジョイスティックに対応している。3D APIはDirect 3DとOpen GL両対応。本Demoは「すべてのオブジェクトをフル3Dで描画するリアルタイムシューティングゲーム」なので、かなり重いゲームになっている。重い場合は素直に解像度を落としてみるといいだろう。
さて、Demoでプレイできるのは「Training1」、「Training2」、「Mission3」、「Mission18」の4ステージ。Trainingは文字通り練習ステージで、敵ユニットは弾を撃ってこないため、岩壁に機体を激突させない限りゲームオーバーになることはない。操作は方向キーで機体の移動を行ない、あとはミサイルと機銃があるだけと至ってシンプルなものになっている。ゲームは自動スクロールで進み、途中行なわれる緩やかな方向転換も自動で行なわれる。
プレイしていて気が付いたが、このゲーム、自機の位置によってスクロールスピードが違う。画面下の端だとスクロールはゆっくりだが、画面半ばを過ぎて機体を上に押し出すととたんにスクロールスピードが変わる。あまりのスピード感に敵の弾より、岸壁に注意しなければならないほどだ。「Mission3」のラストでは、体全体から機銃を撃ってくるボスロボット(だと思う)が登場する。このステージは「制限時間内に」ボスを倒すとクリアとなるが、実は画面下でたらたら進めているとボスまでたどり着かないうちにタイムオーバーになる。
というわけで、再プレイでは少しスピードを上げてプレイすると、ボス戦ではスクロールが止まるわけではなく、ふつうに通り過ぎてしまうのだ。通り過ぎたあとはまわりを大きく一周してふたたび正面から攻めることになるが、ボスはかなり堅く攻めあぐねるうちに再度タイムオーバーになってしまった。
というわけで、今度は最前面の最速スピードでプレイしてみたが、こうなると敵の弾はもちろん、突っ込んでくる敵機を避けるのにも一苦労だ。避けた先に岩壁があったり、対空戦車はゼロ距離射撃をしてくるような案配で、そもそもこれは何のゲームなのか、目的は何だったのかも忘れてしまうぐらいに凄まじい世界が現出される。これが果たしておもしろいかどうかは別にして、新しいシューティング体験という意味では、大変興味深い作品である。
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