開発/発売元 Wizards of The Coast
これまでニュースで何度か取り上げてきたWizards of The Coastのオンラインカードゲーム「Magic: The Gathering Online」(以下、Magic Online)のβクライアントが公開された。さっそくプレイしてみたので、その模様をお伝えしよう。ちなみに現在はβテスト中なので、カード購入費は無料。思う存分デュエルを楽しめる。
最初にクライアントをダウンロードして、ファイル解凍を行なうと、自動的にインストーラが起動し、プログラムのインストールを開始する。同時にパッチサーバーへのアクセスも開始し、クライアントを最新バージョンにアップデートしてくれる。ここまではスムーズに行く。くせ者なのはアカウントの作成だ。
現在行なわれているMagic Onlineのβテストは、通常のゲームプレイはもちろん、オンラインカードの購入時に発生する手続きも含めてテストする仕様になっている。つまり、オンライン上のユーザーと対戦しようと思ったら、WOTCのショップページで、オンラインカードを購入しなければならない。結果、クライアント側にカードが送られてこなかったり、別のブースターパックが送られてきたりしたら、サポートページでその内容を申告する。このβテストはそういう性質のものらしい。
問題はWOTCのショップページは、現在アジア諸国への配送を行なっていないため、日本在住のユーザーは登録が完了できないのだ。Magic Onlineはフルデジタルのプロダクトなので、製品リリース時にはこういったトラブルは解消されるものと思われるが、とりあえず今回は、米国カリフォルニア州という設定でしのいだ。この問題については、おそらく韓国や台湾、香港のゲーマーから多数の苦情が寄せられていると思われるので、同社がアジア市場を視野に入れているのであれば、βテスト期間中に解消されるのではないだろうか。
アカウントを作成すると、即座にログインが可能になる。βテストでは初ログイン時の手持ちのカード枚数はゼロなので、画面左下のリンクをクリックしてオンラインカード購入ページに移る。今回はとりあえず7th Editionのテーマデッキをひとつとブースターを6パック購入。サイトで購入手続きを終えると、すぐクライアント側でカードデータの読み込みが始まる。60枚入りのブースターは、カード固定のためかすぐ読み込みが終わったが、15枚入りのブースター6パックは結構時間がかかった。なかなか焦らせてくれる仕様だ。
データの読み込みが終わると「コレクション」のページで開けることができる。わくわくする瞬間だ。カードの表示方法は、PC版「Magic: The Gathering」とおおむね同じ感じで、イラストと簡略説明のみが記載されたミニカードによる表示が基本で、ミニカードにポインタを合わせると左側に実寸のイメージでカードが表示されるという仕組み。購入済みのカードは、カラー別にバインダーに整理され、じっくり鑑賞できる。データの読み込みは基本的に先読みで、ポインタを拡大表示した瞬間にノーウェイトですぐ表示され、非常に快適だ。
ちなみにMagic Onlineは、ゲーム解像度という概念はなく、ウィンドウ表示のみで、デスクトップの解像度に合わせイラストサイズとフォントを自動的に調整してくれる仕様になっている。1,600×1,200ドット規模の高解像度にすると、現実世界同様の高精細なゲーム画面でプレイできる。とはいえ、1,024×768ドット程度でも十分綺麗な画面で、ノートPCでも快適にプレイできそうな印象だ。
ゲームの操作は、マウスのみでOK。タップは対象のカードをクリックするだけでよく、ソーサリーやインスタントの対象の決定、ガードするクリーチャーの決定はドラッグ&ドロップを使う。至極直感的だ。もっとも、カードの扱い方の練習も兼ねた丁寧なチュートリアルが付属しているので、仮にPCに不慣れな人でもすぐ習得できるはずだ。
(C) 2002 Wizards of the Coast, Inc., a division of Hasbro, Inc. All rights reserved.
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