発売元 Dreamcatcher Interactive
Dreamcatcher Interactiveが今春に発売を予定しているターンベースのストラテジーゲーム「SUPERPOWER」のDemo。「SUPERPOWER」は、タイトル名“超大国”が示すように、'80年代の米ソを代表とする超大国の世界征服の野望をストレートにシミュレートした気宇壮大なストラテジーゲームだ。
Demoでは、「Tutotials」が2ステージと、米国陣営で20ターンプレイできる「New Games」の2モードを体験できる。セーブ/ロードはできず、実行可能なコマンドにも制限が設けられているため、ゲームの全容までは把握できない。Tutorialsでは、中国を対象とした情報収集の仕方や、増税による増収の仕方、メキシコへの宣戦布告の仕方などが学べる。
一方、New Gamesでは'77年の1月から米国で20ターン(1ターン1週間)プレイできる。ゲームの進め方はとにかく自由で、チュートリアルのように他国にいきなり宣戦布告してもいいし、毎週各方面から届けられるレポートやトップシークレット情報を眺めながら、冷静に次の1手を考えていくのもいい。ただ、このゲームで問題なのは、政治、経済、軍事とあらゆる要素を扱っているため、どこから手をつけていいのか見当もつかないところだ。まずは何もせずに世界情勢の動きに注目し、その対応から始めていくといい。
また、この手の大戦略ゲームで発生するあらゆるコストは、ふつうゲーム内価値に置き換えられてわかりやすい数字で示されるものだが、「SUPERPOWER」ではそういったゲーム的要素がまったくなく、残金に220億ドル(いまのレートで2兆7,000億円ぐらい)などと途方もない数字が表示されている。「220億ドルと言われても……」と使い道に困り、ゲーム開始第1週目に思わずエンタープライズ級の原子力空母(約80億ドル)を購入してしまいそうになるが、部隊の移動やあらゆる命令の施行、唯一の手兵であるSecret Serviceの秘密工作費などはすべてここから出ていくため、残金の使い道については心配しなくていい。
公式サイトを見ると、米国本土からヨーロッパ各国に向けて多数のミサイル攻撃が行なわれているスクリーンショットなどが公開されている。Demoではたった5ヶ月しかプレイできないため、戦備が整う前にゲーム終了となってしまうが、「ロシアが軍事技術をアイスランドに売った」「インドの増兵と戦力の集中が目立つ」「アフガンでテロが発生している」「ドイツが増税に踏み切った」などなど、あらゆる情報が一望できるレポート画面は、世界をほぼ手中に収めた大統領気分を味わえる。レポートの最後ページに「TOP SECRET For Your Eyes Only」と書かれたSecret Serviceからの報告書が挟まれ、そこにはアフガンでのテロ工作が成功した旨の報告など、裏情報が簡潔に記載されている。実に危ない気分になれるゲームである。
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