発売元 Ubi Soft
以前、4月24日版でも紹介したBlueByteの人気リアルタイムストラテジーシリーズ最新作「セトラーズ4 完全日本語版」の体験版。日本では12月7日に発売されたばかりだ。
体験版の内容は英語版とまったく同じで、チュートリアルが2ステージ、シングルプレイが1ステージ、それと体験版専用マップを用いたマルチプレイが楽しめる。マルチプレイはBlueByteの専用サーバーかLANのいずれかから選べる。
「セトラーズ4」は、戦闘重視のリアルタイムストラテジージャンルにあって、ほぼ唯一に近い、内政重視のRTS。感覚的には長い内政作業の発表の場として戦闘があるといった程度。丹念な内政作業なくして戦端は開けず、いわば鉱夫の好物であるパンを作るために水くみから始めるゲームである。
グラフィックは、今作より3Dを採用し、前作に比べ格段に美しくなっている。インターフェイスはやや変則的で、画面スクロールは右ドラッグを使う。このため、スクロールしながらユニットの操作を行なうのがやや大変になっている。幸いスクロールはカーソルキーでも行なえるので、こちらで覚えてしまった方があとあとラクだ。ホイールボタンで画面の拡大縮小が行なえるのも便利。といっても十分なCPUパワーがあれば(Pentium 4クラスのCPUということになるだろうか)、俯瞰のままバリバリ指揮が執れる。
なお、これは英語版の際も感じたことだが、セトラーズ未体験者は体験版に収録されているチュートリアル2ステージをプレイしただけでは、おそらくゲームの概要の半分も掴めないだろう。原因はチュートリアルが短すぎるというより、ゲームの複雑さ加減とマニュアルなしというところに問題がある。
体験版をプレイして、柔らかく落ち着いた3Dグラフィック、染み渡るようなサウンド、どっしりとしたドイツ的ゲーム展開などが「自分好みだ」と感じたら、即購入した方がせっかくの大魚を逃さずに済む。ゲーム中盤以降、じわじわと自領に危機が迫ってきて、それをはねのけつつ、いかに内政し続けるか(この長さによって兵の量と質が決まるといっていい)が醍醐味で、この開戦前夜的緊張感が素晴らしい。ぜひ試してみていただきたい。
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