発売元 Virgin Interactive
ズーが12月14日に発売を予定しているアクションシューティングの佳作「コードネーム:アウトブレイク」の体験版。言語は英語だが、ズーが体験版用に日本語マニュアルをHTMLで作成しているため、言語に煩わされず隅々まで余さず遊び尽くすことができる。この体験版用日本語マニュアルが非常に良くできていて、初心者が嵌りがちな箇所を丁寧に補足解説しているほか、攻略的な内容にまで踏み込み、ちょっとした攻略本に仕上がっている。「DEMOはもう遊んだよ」というユーザーも一見の価値ありだ。
体験版では、シングルプレイのミッション6とミッション7とマルチプレイが楽しめる。マルチプレイは、ミッション6と7を使ったCOOPモード(協力プレイ)、CTFモード、クリスタルモード、ブラックボックスモードの4つのゲームモードがプレイできる。クリスタルモードとブラックボックスモードは、それぞれマップ上にランダムで出現するクリスタルもしくは暗号情報の入ったブラックボックスを奪取して基地に集めたりといったモード。それぞれポイントの計算やサブルールに違いはあるが、すべてチーム戦ということに変わりはない。
「コードネーム:アウトブレイク」は、地球に落下した隕石にエイリアンの胞子が含まれていた、というSF世界をモチーフにしたアクションシューティング。胞子は次々に人間に寄生し、最終的に肉体のみならず人格まで完全に乗っ取ってしまう。そうして生まれた大量のエイリアンたちは、危険を内在した世界中の施設を占領し、地球をさらなる破滅の道へ追い込もうとする。それを防ぐのがプレーヤーたちの役目というわけだ。
体験版でプレイできるミッション6のオブジェクティブは、防空システムの沈静化と化学兵器の流出を防ぐというもの。このことからわかるように、アウトブレイクは群がり来るエイリアンをマシンガンで一掃するようなゲームではない。「Rainbow Six」シリーズほどではないが、それにやや近い、高度な知性を備えた敵に対するシビアな判断を要求されるゲームに仕上がっている。とはいえ、敵も人間ばかりではなく、人間に寄生する前の幼体状態のエイリアンなども出現し、えたいの知れない敵を相手にする恐怖感はたっぷり味わえる。実にバランス感覚の優れた一流のアクションシューティングだ。
あともうひとつ。猛烈に感激したのが、サウンドエフェクトの優秀さだ。多種多様な足音の表現はもちろん、草葉に擦れ合う音、小鳥の鳴き声、銃撃音などに加え、僚友が発するあらゆる音が加わって、実に臨場感の高いサラウンド世界が形成される。音ひとつとっても質が高く、窓ガラスが割れる音、その破片が地面にたたきつけられた際に廊下に広がる残響音、侵入者の到来を知らせるアラーム音などなど、AudigyのEAX ADVANCED HDに未対応でもこれだけの音場がリアルタイムで構築できるということにちょっとした感動があった。アクションファンといわず、すべてのPCゲーマーにお勧めしておきたい秀作だ。
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