発売元 Eidos Interactive
いまやEidosの代表作となった「Legacy of Kain」シリーズ最新作「Legacy of Kain:Soul Reaver2」のDemo。前作はアイドス・インタラクティブから日本語版が発売されたが、2は見送られる模様。欧米ではようやくPC版、PS2版とも出荷が開始され、いまや珍しい存在となったこのシングルプレイ専用のアクションアドベンチャーに注目が集まっている。
Demoではオープニングシーンから序盤部分をプレイできる。容量の割には音声もしっかり入っており、雰囲気は製品版そのもの。PS2版からまたさらに一段とクオリティを増したアンチエイリアスを効かせた3Dグラフィックは非常に美しく、実世界と精神世界を行き来するSoul Reaver独自のファンタジー世界を実にリアリスティックに再現している。
ステージの至る所で見られるステンドグラスや壁画のクオリティにも圧倒されるが、特筆すべきは教会のアーチ構造がポリゴンで立体的に構築されているところで、重厚かつ華麗な雰囲気がよく出ている。Soul Reaverの最大の特徴は、前述したようにRing Menuを使って実世界と精神世界を行き来できるところにあるが、精神世界に移ると世界が青みがかり、周囲にそびえ立つ柱という柱がぐにゃりと曲がる。この描写がまた素晴らしいのである。
ゲームシステムはほぼ前作と同じで、3人称視点からゲームパッドで主人公Razielを操っていくスタイルを採用している。デフォルトの武器は両手3本のかぎ爪および蹴り技。攻撃を数発命中させて相手のHPを減らすと、自動的にトドメの一撃モードになり、Razielの手刀が敵の肺腑を貫く。敵は血を吹き出しながら倒れ、やがて1個の魂と化す。この魂を吸い取ることで、敵の復活を封じ、自らのHPも回復するという仕組み。Kainへの復讐劇にふさわしいこのダークなシステムこそがSoul Reaverの醍醐味だ。
ところで、このゲーム、バリバリのアクションゲームかと思えば実はそうではなく、どちらかといえばパズルゲームの色彩が強い。特に実世界と精神世界の行き来は、ステージの謎を解くための重要なアプローチのひとつで、「行き詰まった!!」と思った場合は精神世界へ、あるいはその逆を試してみるといい。アクションアドベンチャーファンなら絶対試してみるべき秀作Demoである。
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