発売元 Fishtank Interactive
そのものズバリ豚が主役のリアルタイムストラテジー「S.W.I.N.E」のDemo。といってもプレーヤーはウサギで、戦車部隊を率いて悪の限りを尽くす豚の集団を懲らしめる物語だ。Demoでは、ウサギ陣営のシングルプレイが1ステージプレイできる。
Demoをプレイしてまず驚くのは、圧倒的にクオリティの高いグラフィックだ。フィールドは3Dで描かれ、地表のテクスチャの細かさ、樹木や家屋といったオブジェクトの表現、土煙を立てながら進軍する戦車集団、行軍のあとに残されたキャタピラの跡など、とにかくびっくりする美しさだ。特に地表は、限界まで拡大した状態を基準にして描かれているため、視点をめいっぱい引くとまるで写真のように見える。掛け値なしにリアルタイムストラテジー分野では、現行最高峰のクオリティではないだろうか。Demoに収録されているムービーもグラフィック同様クオリティが高い。こういったタイトルのDemoが突然リリースされるからヨーロッパ市場は油断がならない。
Demoの内容は、ウサギ陣営を率いて堀に囲まれた拠点に赴き、手持ちの兵力だけで20分間、豚陣営の攻撃から基地を守りきる、というもの。ゲーム開始前にWarehouseで新規戦車を複数台購入できるが、それらを含めても敵の戦力は圧倒的で、敵の挑発に乗ってうかうか打って出たりするとアウトレンジから狙われ、たちまち全滅の憂き目にあう。タイムリミットのカウントダウンが始まると、敵は定期的に橋を渡って襲撃してくるので、1台ずつ集中砲火で撃破していくといい。
このゲームではユニットは2段階で破壊されるようになっている。攻撃を受けHPが0になると黒煙を噴き上げ擱座する。これが1段階目で、移動することはできないが視界は確保したままなので、対地ミサイルなどレンジの長い戦車はこの視界を頼りに攻撃が行なえる。ので、一度破壊しても油断せず、さらに攻撃を行ない、徹底的に破壊しよう。ちなみに完全に破壊すると、ウサギないし豚の幽霊が昇天する様子が見られる。
なお、本作はRTSとしては珍しく、時間を倍速で進ませることができるので、敵が到来するまでは倍速でプレイし、左下のレーダーマップに赤い点が見えたらすぐ表準速に戻して戦うと、20分がそれほど長くは感じなくてすむだろう。マルチプレイができないのが残念だが、プレイする価値大ありの秀作である。
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