発売元 Electronic Arts
E3で初公開され話題を呼んだゴルフ場経営SLG「Sid Meiyer's Simgolf」のDemo。「CIVILIZATION」シリーズで知られるSid Meiyerと、Electronic Artsのドル箱ブランド「Sim」シリーズがタッグを組んだ大ヒット間違いなしのSLGである。Demoでは、一からゴルフ場を作り上げ上手に経営していく「Standard Game」と、自らプロゴルファーを操り既存のゴルフコースを回っていく「Championship」がプレイできる。
メインとなるのは、Standard Gameで、3年間という期間限定で、もっともオーソドックスな土地を購入してゴルフ場経営を行なうことができる。ゲームシステムは非常に単純で、ティーグラウンドとグリーンを置いて、「H」ボタンを押せば、営業開始となる。すると、クラブハウスから続々と人が現れ、ひとりずつティーグラウンドに立ち、グリーンに向かってフルスイングする様子が見られる。
インターフェイスは「The Sims(邦題:Sim People)」とまったく同じで、家のタイルを敷いていくような感覚で、ティーグラウンドとグリーンの間にフェアウェイやラフなどを敷き詰めていく。もちろん、余り簡単すぎてはゴルファーたちも挑戦しがいがないので、途中に池や、バンカー、木などを置き、難易度を調整していく。ゴルファーたちがグリーンまでボールを飛ばし、カップに入れるとそのホールは終了で、ゴルファーたちからホール利用料を徴収できる、という仕組みだ。
もっとも、1ホール作成するのにかかる費用は莫大で、ホール維持に掛かる人件費も馬鹿にならず、ホール利用料程度ではいつまで経っても儲けが出ない。そこで、パター練習場や飲食店などを要所要所に設置し、お金を落としてもらうわけだ。要所とは、クラブハウス前で順番待ちをするグループの隣とか、次のホールまでの間などで、うまく歩道を引いて誘導できるようにするのがベストだ。
コースを回るゴルファーたちは、1ショットごとにめいめい好き放題のコメントを口にし、場合によっては複数人で会話が発生することもある。ゴルファーがコースをひととおり(Demoでは3ホール限定)回ると、メンバーになるか、ビジターのままで終わるかが判定される。メンバーが増えればそれだけゴルフ場としての評価が上がる。Demoではそれ以上の展開は見られなかったが、どうやら10年20年のスパンでじっくり究極のゴルフ場を作り上げていくSLGのようだ。
本Demoは、画面上部に「SimGolf Preview」と表示されているとおり、バランス調整はまだまだのようで、借金しまくりでもゲームオーバーにならなかったり、行く手を森に塞がれたコースをなどを造ってもゴルファーたちは怒らずに回ってくれる。発売も来年1月とまだ少し先で、Demoというには心許ない内容だが、ユニークなゲーム性を体感するには充分。2002年度最初の話題作となりそうな大作SLGである。
(c) 2001 Electronic Arts Inc. The Sims is a trademark or registered trademark of Electronic Arts Inc. in the U.S. and/or other countries. All rights reserved. Sid Meier's SimGolfClub
ダウンロードはこちら(EA Games)