開発元 Xicat Interactive
レースゲームの割にはβテストが行なわれ、GeForce3向けにフルチューンされた超美麗グラフィックなど、何かと話題の多い大作レースゲーム「Ballistics」のDemo。Ballisticsというと、「Age of Empires」の英語版をプレイしていた人にとっては、おもわず“弾道学”と訳してしまうところだが、本作はまさしく一個の弾丸となって、薬筒状のコースを高速回転しながら駆け抜けるレースゲームだ。コンセプトといい、グラフィックといい、プレイ後のカタルシスといい、すべてが一流。こいつは凄いとしか言いようがない。
「Ballistics」は、ホバー式のジェットバイクを操り、出口のない環状のパイプコースを走るレースゲーム。左右キーが回転運動で、アクセルを除けばこれがほぼ唯一の操作となる。パイプ内には突起や壁、十字型の柱などがプレーヤーの行方を阻んでおり、これらを400km/h超のスピードが出ている状態から、コンマ数秒で判断し、ひらりひらりと避けていく。障害物にかすりでもすればバイクはたちまちストップし、0km/hからのやり直しとなる。わかっていても避けられないぐらいタイミングがシビアで、この冷や冷や感がたまらなくスリリングだ。一応、バイクにブレーキ機能は付いているが、使うケースはほとんどなく、いかに最高速度を保ち続けられるか、というのが1位を狙う上での最大のポイントになっている。いうまでもなくこの際のスピード感も最高だ。
ただし、現時点で「Ballistics」は、重大なバグを抱えている。Support Forumでも不具合に関する問い合わせが大多数で、予想どおり私の環境でも不具合が起きた。クラッシュすることはなかったが、ゲーム中にアプリケーションがすとんと落ちることはたびたびあった。あと、フルスクリーン時にマウスポインタを移動できない領域が発生して、ゲームを開始する「GO」ボタンが押せないなどのトラブルもある。
しかしマウスポインタのトラブルは確実に解消することが可能で、ゲームを起動する前にデスクトップの解像度をゲーム解像度と同じかそれ以下に落としてやればいい。ゲーム自体は非常に良くできているので、Pentium III、GeForce2クラスのマシンを持っているユーザーならぜひプレイしてみてほしい。
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