発売元 セガ
'88年のメガドライブ版を皮切りに、セガ機やPCをメインフィールドとしながら着実に進化を重ねてきたギネス級のウォーシミュレーションゲーム「アドバンスド大戦略」の最新版「アドバンスド大戦略 2001」の体験版。容量の制限からフル3Dによる戦闘シーンは削られているが、「初級軍事演習」から「スペイン内乱」までの7本のシナリオをたっぷり楽しめる。ドイツ軍のBGMもMP3で収録し、ガンガンに鳴る。
体験版の仕様をもう少し具体的に触れておくと、ムービー、3Dの戦闘シーン、性能表のモデルビューワーは見ることができない。ゲームモードは「New Campaign」のみで、「Play Scenario」や「Weapon Collection」モードは利用不可となっている。ゲームの動作にはDirectX 8.0aが必要で、対応OSはWindows 95/98/Me/XP/2000。MP3フォーマットのBGMの再生に、Windows Media Player7.1が必要となる。
「アドバンスド大戦略 2001」は、すでに発売済みのドリームキャスト版のユーザーはご存じのとおり、ゲームシステムにかなりの手が加えられている。「98」から「98 II Zwei」の際も、昼夜ルールの搭載や2時間1ターンシステムなど劇的な変貌を遂げたが、今回も同程度の内容で、ターンベースのシステムにできる限りのリアリティを詰め込むべく、細かい改良が無数加えられている。
中でもZweiユーザーに要注意なのがユニットに向きの要素があることで、従来、「対地」「対空」のみだった各ユニットの防御力が「前面」「背面」「側面」「上面」の4ポイントに細分化されている。Demo版で遊べる程度の序盤戦ではそれほど戦術に差は見られないが、中盤以降、戦局をスムーズに進めていくためにはユニットの弱点を突く戦術が必要不可欠となる。そのほか、同盟軍に強化できる「供与」コマンドや、ユニットの補充は都市や飛行場に「収納」する必要があり、また森林に潜む敵部隊への爆撃が不可能になっているなど、戦略要素にかなりの違いが見られる。
システムの多様化にともない、インターフェイスまわりも拠点を右クリックすることで表示される「サブコマンドメニュー」を多用するなど多少の違いが見られ、新鮮な気分でプレイすることができた。手軽に楽しめる体験版である。
Reprogrammed Game: (C)SEGA CORPORATION, 2001
Original Game (C)1988 SystemSoft Alpha Corporation
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