発売元 Gathering of Developers
3Dリアルタイムストラテジーの元祖として名高い「Myth」シリーズの最新作「Myth 3:The Wolf Age」のMultiplayer Demo。開発がBungie SoftwareからMunbo Jumboに移って、一時は発売が危ぶまれたり、ドリームキャスト版の噂が流れるなど情報が錯綜していたが、ようやく10月末に欧米で発売が開始されたようだ。
Demoの内容はマルチプレイオンリーとなっており、Bungie.netではなくGameSpyに対戦用ロビーを借りる形で運営される。GameSpyへのレジスト登録は必要なく、ゲーム内でメールアドレスを登録するだけで即座に利用できるようになる。
Demo版で用意されたマップは、Rampartsと呼ばれる中央付近にぐるりと城壁が敷かれた雪の積もる丘陵地帯の1枚のみ。ゲームモードは最大16名による4チームでのCTF戦とデスマッチが楽しめる。ユニットタイプは、一般的なファンタジーユニットを揃えた通常タイプと、魔族ばかりを集めたDarkタイプの2種類。余談だが、オプション設定もグラフィックやサウンドまわりを含め豊富に用意されているが、最高の状態にしても「Myth 2」と大して変わらない気がするのは私だけだろうか。
ゲームプレイも前作から変わりばえしない。「内政要素が一切なく、短時間で戦術性の高い戦闘が楽しめる」というのが「Myth」シリーズのウリだが、その点はまったく変わっていない。ゲーム開始前に「Unit Trading」で部隊編成を限られたポイントの中で自由に入れ替えて、あとは戦いあるのみ、という明快なシステムだ。確かにこれはこれでおもしろいのだが、あまりに変わらな過ぎて新鮮味に欠ける印象だ。
同シリーズは、一時「Command & Conquer」や「Warcraft」と張り合うほどの人気を誇ったタイトルだが、「Myth 3:The Wolf Age」は少なくともマルチプレイに関して言えば、正直焼き直しの感が拭えない。なお、本Demoは悪質なクラッシュバグがあるようで、私も評価中に2度ほど再起動するはめになったが、このためロビーではぷりぷり怒っている外人が多かった。MythファンとRTSファンにお勧めしておきたい。
(C) 2001 MumboJumbo, LLC.
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