日本発売元 カプコン
世界中で高い注目を集めている3Dリアルタイムストラテジー「Empire Earth」のDEMO。オープンβテスト用のクライアントとはまた別の内容で、こちらはシングルプレイ専用となっており、チュートリアルを含む6本のショートシナリオが楽しめる。ちなみにオープンβ用のクライアントは、カプコンより予約者向けの特典として有償配布されているが、今回のDEMOとの共存はできない仕様になっている。これらの利用者はDEMOをインストールする前にあらかじめクライアントをアンインストールしておく必要がある。
「Empire Earth」は、すでに何度か記事でも紹介したように、初代「Age of Empires」のリードデザイナーRick Goodmanが手がけたフル3Dのリアルタイムストラテジー。AoEシリーズの最新作としては本家本元Ensemble Studiosの「Age of Mythology」があるが、こちらは古代ファンタジーを扱った外伝的な内容であるのに対し、Empire Earthは紀元前50万年前から23世紀までをカバーしており、AoEが古代、AoE IIが中世と段階を経ながら史実を扱ってきた背景から考えると、Empire Earthが正当な続編という見方もできる。ともあれ、史実やSF的な要素を扱ったあらゆるRTSの要素を詰め込んだ、重厚長大型RTSの最先端をいくタイトルが「Empire Earth」である。
今回のDEMOの内容はチュートリアルがメインとなっており、Empire Earthの基本をしっかり学べる。友人に差を付けるには格好の素材といえるだろう。実際にプレイしてみるとわかるが、荒っぽい言い方をすれば「Age of Empires」をそのまま3Dにして大風呂敷を広げたような、思わず懐かしさが込み上げてくるオーソドックスなゲーム性が素晴らしい。
Sierraが公開しているスクリーンショットは大変派手だが、彼が狙っているのは荒唐無稽な世界大戦ゲームではなく、「Age of Empires」のゆく先にあったはずである数年はしっかり遊べる名作RTSの再現だ。AoE II的なひねりがない分だけ、インターフェイスも非常にシンプルで、古代軍や近代軍、現代軍、そしてその先にあるロボット軍といった多彩な軍隊を驚くぐらいの軽さで直感的に操作できる。
グラフィックは、たっぷり時間をかけた割にはそれほどでもないが、ゲーム性とサウンドエフェクト、多様性という意味での奥深さに関しては、来春発売予定の「Age of Mythology」もかなわないのではないかと思われるほどの凄みを感じさせる。大ヒットとなるのは確実だけに、来るべき対戦の日々に備えてじっくり取り組みたいところだ。
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