日本発売元 マイピック
海外ではすでに発売されユーザーの間で高い評価を受けているネットワーク対応RPG「Pool of Radiance：Ruins of Myth Drannor」のDEMO。シングルプレイ専用で、キャラクタクリエイトはできず、あらかじめ用意された4人を使用する。クォータービューながらフル3Dで描画されたゲームであるため、Pentium IIIクラスのCPUを積んだマシンが欲しいところだ。
DEMOでは、広大な廃墟と化したMyth Drannor一帯を自由に冒険できる。が、肝心のキャラクタレベルが1固定なので、Sorcererなどは一発で死ぬし、敵味方共に攻撃ミスが連発する地味なゲーム展開が続く。ただ、Myth Drannorの景色は実に質感の高い美しい仕上がりで、そこからシームレスに繋がるモンスターとのバトルが新鮮で楽しい。
フィールドには視認できる形でオークやスケルトンといったモンスターがうろついており、パーティーと敵とがある一定の距離まで近づくと、その場所からターン制のバトルへ移行する。敵味方関わらずDexterityの高い順からアクションを行なっていき、どちらかが全滅すれば戦闘は終了。最大の特徴は、移動して攻撃という一般的な攻撃方法に加えて、攻撃後の移動が可能なところで、非リアルタイムの戦闘ながら無限に近い選択肢の中で独自の戦闘スタイルを編み出していくところに醍醐味がある。
ゲームルールは「Dungeons & Dragons 3rd Edition」を採用しており、D&Dファンや「Baldur's Gate」シリーズのユーザーならマニュアルいらずで楽しめるだろう。ただし、「Pool of Radiance：Ruins of Myth Drannor」は、リアルさの追求より、D&Dに忠実であることを心がけたタイトルであるため、手順を踏ませるインターフェイスにややまどろっこしさを感じるかも知れない。あと、英語フォントもかなり読みづらい。マイピックが来春に発売を予定している完全日本語版で改善されることを期待したい。
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