日本発売元 P&A
FPS(First Person Shooting)の元祖として名高い「Wolfenstein 3D」の続編「Return to Castle Wolfenstein」のDEMOがついに公開された。今回のDEMOは、“Multiplayer TEST”ということで、16対16の最大32人対戦が楽しめる「MultiPlayer」モードしか利用できないようになっている。
「Return to Castle Wolfenstein」は、第2次世界大戦のひとつのIFを表現したアドベンチャー要素の濃い3Dアクションシューティング。ゲームは、ナチスドイツの幹部ハインリッヒ・ヒムラーが行なっている遺伝子実験そのものを撃ち崩すのが目的。相手は通常のドイツ軍兵士のほか、遺伝子実験によって生み出されたゾンビや改造兵士などがおり、これらを撃破しつつ、実験が行なわれているウルフェンシュタイン城への侵入を果たしていく。
今回のMultiplayer TESTは、ノルマンディ上陸作戦のオマハビーチのようなマップを舞台に、米独に分かれてチーム戦を行なうことができる。現時点ではいずれも通常の人間しか選べず、そういった意味では、今回のプログラムは「深夜のノルマンディ上陸作戦をチームプレイで楽しめるアクションシューティング」の枠を出ていない。Wolfensteinらしさを期待していた人にはちょっと残念な内容かも知れない。
ただし、双方とも、Soldier(一般兵、銃器を操る)、Engineer(工兵、ダイナマイトの敷設/解体が行なえる)、Medic(回復要員、負傷兵を回復させることができる)、Lieutenant(弾丸補給要員、空爆要請も可能)の4つの兵科が用意されており、1マップ限定ながらかなり奥深い戦闘が楽しめる。ときおり水面から沸き立つ水しぶきや、工兵が壁に設置したダイナマイトが炸裂して、噴煙立ちこめる中から敵が攻めてきたりと、興奮度と臨場感の高い内容となっている。暗闇の中の戦闘というところが、興奮度の盛り上げに一役買っているようだ。
なお、海外サーバーは予想どおり激重の状態で、まずはPINGでサーバーのソートを掛けて、比較的数値の低いものを選ぶといい。また、PINGの低いものは日本人が立てたサーバーであることが多いので、ローマ字ながら日本語チャットも可能だ。
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