発売元 Monte Crist
これまで見たことも聞いたこともないタイトルだったので、やや興味薄でプレイしてみたら抜群に楽しませてくれた個性派アクションシューティング「PARKAN IRON STRATEGY」のDEMO。開発元のNIKITAは、ロシアに本拠を置くヨーロッパを主な市場としたゲームメーカーで、発売元のMonte Cristはフランスのゲーム販売メーカーだ。とはいえ、使用言語は英語なので安心して楽しめる。NIKITAによればPARKANは「3D Realtime Strategy」とのことだが、遊んでみた感じでは純然たるアクションシューティングだ。
DEMOでは、4ステージに分かれたキャンペーンシナリオが1本と、オートデモが楽しめる。キャンペーンシナリオは、チュートリアル的な内容がその大部分を占めるが、ステージごとにさまざまな遊び方を提供し、プレイしていて飽きない。ゲームの雰囲気は「ジャイアンツ シチズンカブト」にやや似た感じで、プレーヤーは4種類の兵器を装備した人間を操ってさまざまなミッションに挑戦していくことになる。
途中、“Warbot”と呼ばれるユニークな滞空兵器をキャプチャーして使用したり、ファクトリーで生産を試みたり、果てはWarbotに乗れたりして、欧米の3Dアクションとはややベクトルの異なる新鮮なゲーム性が楽しくてしょうがない。もちろん、欧米のタイトルも相当勉強しているようで、キャノンライフルの爽快な撃ち心地や、波動すら感じさせる迫力充分のミサイルの発射シーン、クイックなフォーカシングが小気味よいスナイパーモードなど、欧米の有名なメーカーが開発したといっても通りそうな完成度の高さである。
ただ、各ステージは細かくミッションが分かれており、順序よくフラグ立てしていかなければクリアできず、このあたりはやや堅すぎるというか、せっかくの自由度の高さがシステム的に窮屈になっている印象だ。多彩なアクションを揃えているだけに操作が煩雑なのも欠点といえるかも知れない。ゲームそのものは十分楽しめる出来なので、プレイ前にしっかり操作を覚えて遊んでみてほしい。
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