【特集】

【メガドライブミニ2タイトルレビュー】「スプラッターハウス PART2」

飛び散る血液と肉片! これぞバイオレンスホラーアクションの傑作!!

【スプラッターハウス PART2】

1992年8月4日発売

発売時のメーカー:ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)

 ナムコ作品の中では異色ともいえるアクションゲーム「スプラッターハウス」。アーケードでは珍しいホラー色の強い作風がヒットし、後にコンシューマハードに移植される。

 そして今回メガドライブミニ2に収録されるのは続編の「スプラッターハウス PART2」。こちらはアーケード展開はされていないコンシューマ専用タイトルとしてリリースし好評を博した。

 舞台は前作から三ヶ月後。スプラッターハウスでの惨劇で、主人公「リック」は化物に変わってしまった恋人「ジェニファー」を自ら手に掛けてしまった――と思われていたが、ジェニファーは死んでいないという情報を聞きつけ、再び呪われた館へ足を踏み入れることになる。

呪いのヘルマスクの言葉を信じ、ジェニファー救出の戦いが始まる

 本作はステージクリア形式の横スクロールアクションゲーム。呪いの仮面「ヘルマスク」を装着して超常的な力を手にしたリックを操り、襲い掛かる化物共を拳や武器を使って蹴散らし、最奥に待つボスをぶちのめせばクリアとなる。

化物を倒し、道中を突き進む
ステージの最後には不気味なボスが待ち受ける

 ゲーム性は前作から大きな変化はないものの、このゲームの売りであるホラー色はさらにパワーアップしている。まずどのステージもBGMが不安感を煽るおどろおどろしい曲調で、プレイ中は心休まる場面は一切無い。

 「スプラッター」の名に恥じないゴア表現も凄まじい。嫌悪感しか湧かない気持ち悪い化物にパンチを食らわせれば、体液をドバドバまき散らしながら上半身が千切れるという過激すぎる演出。

薄暗いステージと不穏なBGMがマッチしてかなり不気味だ
敵がぶっ壊れる様は、グロいながらスカッとする

 武器を使うと敵のやられ様が変化するのもこだわりを感じさせる。例えば鉄パイプでフルスイングをお見舞いすれば敵が壁に叩きつけられ、醜い化物がグチャグチャの肉片に姿を変える。グロさは相当だが同時に爽快感もかなりのもので、怖いだけではなくアクションゲーム本来の楽しさも十二分に味わうことができる。

壁にグチャっとホームラン
巨大な骨で頭をカチ割る
ショットガンで木っ端微塵に吹き飛ばす

 難易度が非常に高いのも特徴。嫌らしい敵の配置や仕掛けがたんまりと用意され、さらにはコンティニュー制限もあるため本作は一筋縄ではクリアできない。しかし、プレイを重ねてパターンを覚えていくことでどんどん先のステージまで進めるようになる。腕前の成長が目に見えるこのリトライ性の高さも本作の魅力である。

凶悪なトラップや唐突な一撃がリックを襲う

 まるでB級ホラー映画のような内容の「スプラッターハウス PART2」。リックはジェニファーを救い出すことができるのか、リトライを重ねてエンディングまで辿り着いてもらいたい。