【特集】

【メガドライブミニ2タイトルレビュー】「真・女神転生」

演出面でダーク感がさらに増した「メガテン」の完成形!

【真・女神転生】

1994年2月25日発売

発売時のメーカー:シムス

 「真・女神転生(以下、メガテン)」といえば、ゲーマーなら知らない者はいないアトラスの看板RPGだ。今回メガドライブミニ2に収録されているメガCD版はアトラスではなくシムスが開発を担当している。

 元は1992年にスーパーファミコン用ソフトとして発売され、その後PCエンジン、メガCD、プレイステーション、ゲームボーイアドバンス、PCにスマホなどなど、数多くの機種に移植されてきた。メガテンファンの筆者はスーパーファミコン版をはじめさまざまなバージョンをプレイしてきたが、このメガCD版は未プレイだったのでメガドラミニ2へ収録されたのは非常に嬉しかった。

 「メガテン」は当時としては珍しい現代の日本を舞台にしたRPGで、敵である悪魔を交渉で仲魔にし、仲魔同士を合体させてパーティ強化をしていくという斬新過ぎる要素をこれでもかと詰め込んだ作品となっていた。

現代の東京が舞台。地名なども全て実在の名称が使われている
悪魔は敵でありながら、交渉次第では味方にもなる
2体の悪魔を掛け合わせて新たな悪魔を生み出す悪魔合体。悪魔的中毒性のあるシステムだ

 メガCD版はさまざまな点がパワーアップしている。その進化はゲームを起動してすぐに確認することができ、オープニングデモに新規CGとナレーションが追加されていた。無機質な音声と不穏な一枚絵により他機種版よりもダークな雰囲気が増している。

世界の終焉を彷彿とさせるダーク感全開のオープニング

 他にもフィールドや悪魔のグラフィックスの差し替え、立ち絵や悪魔の追加など、単なる移植というよりもリメイク版といえるほど随所に手が加えられているので、他の機種で遊び込んだ人もプレイする価値は大アリだ。

他機種版ではちょっと独特な立ち姿のヤクシニーだったが、メガCD版は非常にカッコいいビジュアルになっている
立ち絵が追加され、イベントシーンの臨場感が増した
メガCD版だけの追加悪魔も数多く存在する
容量の都合上か他機種では敵は複数体表示されず上部のアイコンで人数を確認したが、メガCD版では敵が大量に表示されるようになった

 幾度となくプレイしている作品だけあってストーリーの流れは完全に覚えているので“先の展開が気になる”という楽しみ方は残念ながらできないのだが、ゲームとしての完成度が非常に高いのでゲーム部分だけでも遊ばせる力がある。戦闘は高速オートでサクサク進められ、そして「メガテン」の肝である仲魔集めと悪魔合体でパーティを強化させていく工程は何度味わっても飽きることのない面白さだ。

 強いて残念な点を挙げるなら、他機種に比べて3Dダンジョン内の移動速度がやや遅い点が気になった。しかし、オプション設定で移動モードを変更できるので「クイックスクロール」にすると遅さが多少緩和されるので覚えておいてもらいたい。

悪魔との会話はなかなかに難しいが、それも本作の醍醐味である
クイックスクロールで移動速度が幾分速くなる

 初見のプレイでは全く先が読めないダークなストーリー展開も見所。平和な日常から一変して悪魔との戦いに巻き込まれる主人公。母が悪魔に食い殺され、ICBMによる東京崩壊など、とにかく衝撃的な展開がプレーヤーに押し寄せてくる。筆者のようにメガCD版未プレイの人はもちろん、「メガテン」自体未プレイの人には絶対に遊んでもらいたい1本である。